Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• キムチ

  読了日：2025/06/17

  地球上、空の色、海の色は同じ・・まして北鮮と南鮮は同じ朝鮮民族だし。。という蒙昧な考えは根底から砕かれる。久しぶりに正座する厳粛な想いで頁を閉じた。父と或いは母と子、夫と嫁（妻という語が不似合いな感覚）９編の短編はその短さを凌駕する怒涛の或いは戦慄を覚える展開が綴られる。どこにでもある肉親との別離にガツンと寸断を入れる北朝鮮の現状。決して島国日本には分からないような血反吐の時間。終編赤い烙印が文字通りの焼けつくような烙印を押された思い。そういや、中国映画で一番衝撃を受けたのも赤いコーリャンだったっけ

• あおでん@やさどく管理人

  読了日：2025/02/11

  神保町の韓国書籍専門店・チェッコリのXポストより。著者は脱北作家(ペンネームで活動)で、北朝鮮でも作家として活動した経験があるとのこと。9編の短編からなり、いずれも脱北者が登場するか、北朝鮮が舞台となっている。とはいえ、作品中では脱北者や北朝鮮の人々だけでなく、彼らと関わる中国や韓国の人々が苦しみを抱えていることもある。そんな意味でも、北朝鮮の人々も、脱北者も、第一に一人の人間だ。過度に憐れんで接することは、彼らとの連帯を妨げることにもなりかねない。そんなメッセージを感じる物語だった。おすすめ。

• あじ

  読了日：2025/05/05

  脱北したらなにもかも上手くいくとは限らない。神経の先端まで絶望することや、ただただ疲弊に暮れることもあるだろう。それぞれに降りかかる9つの短編。手元を照らす仄かなラストがあなたにどう響くのかは、未知数。覆面脱北作家の作品集。

• キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

  読了日：2025/03/07

  脱北して韓国にいる作家が書いた短編集。食糧難の北朝鮮の暮らし。脱北して中国人に売られる女性たち。韓国で暮らし、ズタズタになったプライドを静かに暮らす事、あるいはがむしゃらに働く事で取り戻そうとする人々。浮浪児になっていた息子を脱北して取り戻すが、息子は字も読めないまま母子の溝は深まったままの悲劇。どれもリアルで辛い話だった。分断は国民の望んだことではなく、関わった他国は知らん顔である。悲劇としか言いようがない。

• 星落秋風五丈原

  読了日：2025/09/07

  北朝鮮に住む人たちのエピソード。

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