Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• すけきよ

  読了日：2018/05/08

  復活！心配だったのは、この20年で、初読時の印象が醸成されて、神聖化されてるんじゃなかろうか……いや、やっぱ面白いよ！すべてのキャラクターに出典があると言って過言ではなく、数行読むごとに巻末の人名事典をめくり、数行読むごとに……の動作が愛おしい。えらく分厚いんだけど、それには理由があって、本編以外に、原形中編より抜粋されたもうひとつの結末、　映画シナリオ抜粋、切り裂きジャック論考、短編、著者による注、改訂版登場人物事典とてんこもり。創元版持ってる人もぜひ！

• ハルバル

  読了日：2018/05/26

  祝・復刊！でも初読。ジャック探しのフーダニットを犠牲にしても作者が目指したのは、実在虚構を問わない万華鏡のように入り乱れる登場人物たちが、ドラキュラifの世界で繰り広げるカーニバレスクです。ある程度ドラキュラや切り裂きジャック事件、またはヴィクトリア朝の人物に通じている身としては個人的にストーリー的な面白みは尻すぼみだったけど、こうしたオタクによるオタクの為の娯楽小説にそうした突っ込みは野暮でしょう。あの人があそこに！あの吸血鬼があんなことに！それに突きます。Viva Anno Dracula！

• Akito Yoshiue

  読了日：2024/10/04

  ものすごい情報量で読むのに時間がかかるが実に面白い。巻末の付録も充実。

• 深海魚

  読了日：2020/11/14

  史実と虚構が入り乱れ、吸血鬼と人間が共存（？）するヴィクトリア朝ロンドン。魅力的なキャラクターが続々登場するものの、やはりジュヌヴィエーヴあってこその本書でしょう。文章も読みやすく、それでいて重厚。おまけの諸々も充実しており、お腹いっぱいです。

• medihen

  読了日：2019/03/29

  吸血鬼オタクの吸血鬼オタクによる吸血鬼オタクのための吸血鬼群像小説。創元版が手に入らなかったので、増補復刊されて感激。お値段にはまいったけど、訳者渾身の人物事典の充実っぷりに脱帽＆満足。ただし、ブラム・ストーカー版『吸血鬼ドラキュラ』の登場人物が頭に入ってないと、おもしろさ半減かも。

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