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生と死を分ける数学

キット・イェーツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794224705
ISBN 10 : 4794224702
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
冨永星 ,  

Content Description

数学は、あなたの人生のそこかしこに入り込んで、生殺与奪の権利を握っている。生きるも死ぬも、数学次第なのだ。実際、数学を知らないために、あるいは数学を誤用したために、命を落としたり、財産を失ったり、無実の罪を着せられたりした例が、どれほど多いことか。逆に、簡単な数学を少し使えるだけで、マスコミや政治家の嘘を見破ったり、詐欺に巻き込まれるのを防いだり、健康診断の結果を正しく理解したりできるようになる。さらには、理想の結婚相手を選ぶのにも役立つかも…。数理生物学者でもある気鋭の数学ライターが、数々の事例を紹介しながら、あなたの人生と数学の関係を解説する。

目次 : はじめに ほぼすべての裏に数学が/ 1 指数的な変化を考える―指数的な振る舞いの恐ろしいまでの威力を活用し、その限界を冷静に見定める/ 2 感度と特異度とセカンド・オピニオン―なぜ数学が医療に大きな違いをもたらすのか/ 3 法廷の数学―刑事裁判における数学の役割を調べる/ 4 真実を信じるな―メディアの統計の嘘を曝く/ 5 小数点や単位がもたらす災難―わたしたちが使っている記数法、その進化と期待外れな点と/ 6 飽くなき最適化―何物にも制約を受けないアルゴリズムの威力、進化から電子商取引まで/ 7 感受性保持者、感染者、隔離者―感染拡大を阻止できるか否かはわたしたちの行動次第/ おわりに 数学による解脱

【著者紹介】
キット・イェーツ : 英パース大学数理科学科上級講師であり同大数理生物学センターの共同ディレクター。2011年にオクスフォード大学で数学の博士号を取得。数学を使った彼の研究は胚形成からイナゴの群れ、睡眠病や卵殻の模様の形成にまでおよび、数学が現実世界のあらゆる種類の現象を説明できることを示している。とくに生物におけるランダム性の役割に関心を持っている。その数理生物学の研究は、BBCやガーディアン、テレグラフ、デイリーメール、サイエンティフィック・アメリカンなどで紹介されてきた。研究の傍ら、科学や数学の記事も執筆、サイエンスコミュニケーターとしても活動する。『生と死を分ける数学』が初めての著書

冨永星 : 1955年、京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。国立国会図書館、イタリア東方学研究所図書館司書、自由の森学園教員を経て、現在は一般向けの数学啓蒙書などの翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • breguet4194q

    この本を読むと、タイトルが大袈裟ではないことがよくわかる。冗談で済む程度ならまだしも、時として人生を狂わせる出来事、人為的ミス、都合よく操作した統計、偏った報道など、数字を使うと一気に説得力が増すから、なおのこと危険性も増す。自分が信じてる数字は信頼できるのか?また何を信じていいのか。著者は解決策を述べず警告するのみで留めているので、不安だけが増長しますが、盲点を教えてくれた一冊です。

  • trazom

    事例が多彩で、とても示唆に富んだいい本だと思う。特に、感染症流行を記述する数理モデル(SIRモデルのことがよくわかった!)、検査における偽陽性・偽陰性の問題、新薬の臨床試験など、現下の状況において、我々が「生と死を分ける」ために知っておかなければならない数学的考え方が詳述されているのは、偶然とはいえ(初出は昨年)、誠にタイムリーである。果たして日本政府は、こうした科学(数学)を基本にして政策を決定しているのだろうか。学者の人事を壟断し、科学を蔑ろにする政権は、知性への敬意を欠いているように思えてならない。

  • keroppi

    数学が日常生活に及ぼしている影響を具体例を上げながら解説していく。核分裂や受精卵、ネズミ講を指数で語り、検査結果や法廷における数学の重み、SNSやフェイクニュースにおける数値のごまかしを論じ、奇数法や単位の勘違いによる大惨事が述べられ、最後の章では、感染症との戦いにおける数学の役割がテーマとなっている。事実、毎日のようにテレビから流れてくる数値の数々が、どういう意味を持っているのか。どういう解決策を提示しているのか。自分でも理解しているとはいい難いが、少しでも理解しようとすることが生死を分けるのだろう。

  • やまはるか

    俗な言い方をすれば数字のからくり的なテーマを集めた本。年齢が高いほど時の経つのが早く感じられる理由。34歳の大人の1年は人生の3%弱に相当し、10歳の子どもの1年は人生の10%となる。指数的モデルで考えると4歳の子どもの1年は40歳の大人の10年に相当する。年代で区切れば、5〜10歳の5年=10〜20歳の10年=20〜40歳の20年=40〜80歳の40年となる。「指数的な変化を考える」この章が一番面白く納得できた。指数的な数値は様々な統計などに意識的に使用される。統計で指数的な数字を見たら意図を勘ぐろう。

  • ぽてち

    数理生物学者である著者が、日常生活のあらゆることに数学が関係していることを様々な事例を引き合いにわかりやすく解説した良書。特に第7章は、現在世界中を苦しめている“感染症”を照準にしていて非常に参考になる。日々様々な数字に接して参考にしているが、改めて考えてみると、その数字がなにを意味しているのかよくわかっていないことに気づく。数学的な思考は苦手だが、わからないまま鵜呑みにすることの危険性にも触れられていて、なるほどと思った。

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