Product Details
ISBN 10 : 4794228120
Content Description
予測に失敗し、予測に騙され、それでもなお予測する。
もしかして、あなたも、そう?
予測にまつわる古今東西の実話を、数学で読み解く!
〔内容より〕
ノストラダムスがスペースシャトル墜落を予言?
宝くじ抽選で1等当選の数字が2回連続同じに!
狩猟採集民が占いで狩りに行く方角を決める利点
予言することでそれが実現する「自己成就的予言」
確実に戦争に突入してしまう状況はあり得る?
地震予知は無理でも確率とリスク評価で対策可能
信じがたい偶然、嘘から出た誠、番狂わせ、見当違いなどの「予想外」は、たびたび起こる。私たちがそれらの出来事に驚かされるのはなぜだろうか。
それは、現実世界が「おかしい」からではなく、それを見る私たちの認知が「おかしい」からだ。
あらゆるものが比例などの線形関係で増減すると思い込む「線形バイアス」や、ランダムなノイズの中にパターンを見いだしてしまう「パターン化特性」など、数多くの認知バイアスのせいで、私たちは、数学的に考えれば実は驚くほどでもないことに、しょっちゅう驚いている。
つまり、私たちは数学を使わない限り、世界を正しく認識できないし、正しく予測することもできず、したがって自分と世界を安全に保つこともままならない。さらには、人間の認知バイアスを知り尽くした人に、騙され、つけ込まれてしまう危険さえある。
世界中から「予想外」の出来事の実話を数多く集め、数学的に解説し、私たちのバイアスを解きほぐす本書は、私たちに「予想外」を予想する方法を教えてくれるだけでなく、「予想外」の出来事を、数学を使って楽しみ、味わう方法も教えてくれるだろう。
【著者紹介】
キット・イェーツ : 英バース大学数理科学科上級講師であり同大学数理生物学センターの共同ディレクター。2011年にオクスフォード大学で数学の博士号を取得。2020年に英国で刊行された著書The Maths of Life and Death(邦題:『生と死を分ける数学』草思社刊)は、英サンデー・タイムズ紙の科学書オブ・ザ・イヤーに選ばれた。本書は2冊目の著書となる。イングランド・オックスフォード在住
冨永星 : 1955年、京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。国立国会図書館、イタリア東方学研究所図書館司書、自由の森学園教員を経て、現在は一般向けの数学啓蒙書などの翻訳に従事。2020年度日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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