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ISBN 10 : 4831826030
Content Description
気がついたら老境に入っていた。老人にはすることがない、体力がない、楽しみがない、死が近い。著者キケロは、この四つの悲観的通念を吹き飛ばし、老年の幸福を実例をあげて論証する。そこでは社会問題としての老人論ではなく、あくまで心がけの問題として実践的な知恵が展開される。老年もなかなか捨てたものではないと、多くのひとに力を与えつづけながら二〇〇〇年読みつがれてきた老年のための幸福論。
目次 : 老年論(キケロ)(スキピオとラエリウスの懇願/ 幸福な老年の実例をあげる/ 老人はすることがないという通念に反論する/ 老人には体力がないという通念に反論する/ 老人には何の楽しみもないという通念に反論する/ 老年には死が近いということについて)/ 私の老年論―キケロに寄せて(八木誠一)
【著者紹介】
マルクス・トゥッリウス・キケロ : 紀元前106年〜紀元前43年。共和政ローマにおける政治家、哲学者
八木誠一 : 1932年生まれ。専攻、新約聖書神学、宗教哲学。東京工学大学名誉教授、文学博士(九州大学)、名誉神学博士(ベルン大学)
八木綾子 : 1930年生まれ。津田塾大学卒、東京大学大学院古典学科修士課程卒(ラテン語、ラテン文学専攻)。2000年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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いとう・しんご
読了日:2025/01/11
Susumu Kobayashi
読了日:2020/03/20
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