身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価

ガボール・マテ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784531081479
ISBN 10 : 4531081471
フォーマット
出版社
発行年月
2005年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,411,13p

内容詳細

「いやだ!」「ノー!」と言わなければ、結局、身体がわたしたちの代わりに「ノー」と言い始めるだろう。強皮症、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症等の自己免疫疾患をはじめ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、がん等の病と、成長の過程で無意識のうちに抑圧された感情との関係を、患者へのインタビューを中心に解き明かす。

目次 : 医学のバミューダ三角海域/ いい子すぎて本当の自分を出せない女の子/ ストレスと感情コンピテンス/ 生きたまま埋葬される/ もっといい子になりたい/ ママ、あなたも「がん」の一部なのよ/ ストレス・ホルモン・抑圧・がん/ 何かいいものがここから出てくる/ 「がんになりやすい性格」は存在するのか/ 五五パーセントの法則〔ほか〕

【著者紹介】
ガボール・マテ : バンクーバー在住の医師。注意欠陥多動性障害をテーマにしたベストセラー『ばらばらの心 Scattered Mind』の著者。開業医を20年以上続け、緩和ケア専門医でサイコセラピストでもある。バンクーバーのダウンタウン・イーストサイドにある路上生活者施設の医療スタッフも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yamaneko* さん

    感情が、これほどまでに生理的な影響力を持っているとは。感情を抑圧することは、喘息やアトピーから自己免疫疾患まで広範囲の病理を引き起こす。感情を上手に表わせないと、人との親密な関係を築けないだけでなく、健康まで損なってしまう。いつも“冷静で客観的でいる”必要なんかない。感じたことは表現しないと!

  • wildchild@月と猫 さん

    著者の症例に基づく病気論に賛否はあるだろうが、患者が成長過程で無意識に構築してしまった「行動のクセ」「考え方・感じ方のタイプ」が、健康に影響を及ぼしたり、果ては病気まで引き起こす可能性がある、というのは、私としては内容にほぼ納得がいくものでした。身体と精神は本来一体(不可分)で、人間はいかに精神的な部分に身体を左右されているかということは、日々身に染みて感じています。私は「感情を抑圧」するタイプなので、今の自分の病気との付き合い方を考える上で、示唆に富む(耳に痛い)本でした。

  • vy na さん

    心が「ノー」といっていた過去のことを抑圧されたままにしておくのはよそう。見つめ直して受け入れて、今の自分の身体に聞いてみようと思う。大変参考になりました。

  • ボルボン さん

    感情との付き合い方ですよね。感情なんて邪魔だと思うこともあるけど、押さえつけるのはよくない。利用するとでも申しましょうか、それができればいいなと思いました。ネガティブな感情でもね。

  • よしじ乃輔 さん

    過剰な負荷は感情と神経と内分泌の連鎖を悪くし自己免疫実感やガンなどに罹患しやすい。遺伝要素があったとしても発症しない人もおり、その差は感情の過度の抑圧に原因を求めている。周りが望む通りであることを演じ感情を鈍化しない生きていけなかった幼少期からの長年の抑圧が多く、何世代もその家系は抑圧されてきた結果でもあるのだ。心と身体は一つ。臓器としての治療だけではなく感情にも目を向けたい。

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