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ISBN 10 : 4623067858
Content Description
「開かれた社会」の敵を、批判的合理主義の立場から論駁したポパー。その主著『開かれた社会』以後の彼の思想遍歴と展開を見ていく。米ソ冷戦とその終焉に立ち会い、その時流の中で何を思索したのか。盟友ハイエクとの交流も含め余すところなく解き明かす。科学哲学者ポパーの未公刊論集。
目次 : 第1部 オーストリアの思い出(ユーリウス・クラフト一八九八‐一九六〇―一九六二年/ オットー・ノイラートの思い出―一九七三年)/ 第2部 ニュージーランドでの講義(科学と宗教―一九四〇年/ 道徳的な人間と不道徳な社会―一九四〇年)/ 第3部 『開かれた社会』について(公的価値と私的価値―一九四六年?/ アイザイア・バーリンへの手紙―一九五九/一九八九年 ほか)/ 第4部 冷戦とその後(開かれた社会と民主国家―一九六三年/ 抽象的社会と「内的自由」についてのポパーからハイエクへの手紙―一九六四年 ほか)
【著者紹介】
カール・ポパー : 1902‐1994。オーストリアのウィーンでユダヤ系の家に生まれる。ウィーン大学で学び、1934年に『探求の論理』(英訳増補版『科学的発見の論理』1957年)を刊行し、帰納主義を批判、科学と非科学の境界設定の基準として、反証可能性を提案した。ナチスの台頭に伴い、ニュージーランドに移住。クライストチャーチで教える。1944年には『開かれた社会とその敵』を刊行し、プラトン、ヘーゲル、マルクスを俎上にのせて、全体主義を痛烈に批判した。第二次世界大戦後はイギリスに移り、1946年から1969年までロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教え、1965年にはナイト爵位を授与された
ジェレミー・シアマー : ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学び、カール・ポパーの助手を務める。オーストラリア国立大学で哲学のリーダー(Reader)となり、2013年に退職した。現在は同大学の名誉フェローである
ピアズ・ノーリス・ターナー : ノースカロライナ大学で学位を取り、現在はオハイオ州立大学の助教。政治哲学やジョン・スチュアート・ミルを研究している
神野慧一郎 : 1932年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、大阪市立大学名誉教授
中才敏郎 : 1948年生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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