悪霊にさいなまれる世界 「知の闇を照らす灯」としての科学 上 ハヤカワ・ノンフィクション文庫

カール・セーガン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150503567
ISBN 10 : 4150503567
フォーマット
出版社
発行年月
2009年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
青木薫 ,  
追加情報
:
16cm,410p

商品説明

魔女狩りからニセ科学まで、騙され罠に陥らない最善の思考法が科学だ。セーガンの遺作

内容詳細

『コンタクト』などの科学啓蒙書で著名なC・セーガンはその生前最後の著作として、現代の反科学、ニセ科学、反知性的な動きに鋭く警鐘を鳴らす本書をあえて選んだ。それはなぜか。セーガンはこう論ずる―科学的な考え方はわれわれの方法論のなかでベストの持ち駒である、なぜならそこには「人類は誤りを犯すもの」という前提が組み込まれているからだ、と。根気よく堅実な論旨と秘められた情熱が知的感動を呼ぶ科学解説。

目次 : はじめに 私の先生たちのこと/ いちばん貴重なもの/ 科学と希望/ 月の男と火星の顔/ 異星人/ 欺瞞と秘密主義/ 幻覚/ 悪霊に憑かれた世界/ 真の光景と偽の光景の区別について/ セラピー/ ガレージの滝/ 悩みの都市/ “トンデモ話”を見破る技術

【著者紹介】
カール・セーガン : 1934年ニューヨーク生まれ。シカゴ大学大学院で博士号を取得。専攻は惑星科学。コーネル大学天文宇宙科学科教授を務めながら、同大電波物理宇宙研究センター惑星研究所長も兼任した。1978年、『エデンの恐竜』など宇宙・天文に関する一連の著作でピュリッツァー賞を受賞。1980年に発表された『コスモス』は空前のベストセラーとなる。「核の冬」理論の提唱者としても名高い。1996年12月死去

青木薫 : 1956年生、京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぐうぐう さん

    世の中に蔓延するニセ科学を、科学的思考でもって駆逐する書。UFOや異星人の存在をなんの疑問もなく鵜呑みにし、信じてしまう世間の傾向を、カール・セーガンは憂い、そして危うく感じている。まさしく、悪霊に苛まれる世界。セーガンは、ニセ科学の事例を細かく紹介し、それがいかにナンセンスなことなのかを、ひとつひとつ科学的反論を行うことで、丁寧に証明していく。それでいて、セーガンは言う。ニセ科学が好まれるのは、科学側の怠慢でもあると。科学という思考法がいかに有効なものなのかも、セーガンは同じように丁寧に説明するのだ。

  • tsuneki526 さん

    科学技術の恩恵を受けているくせに科学をないがしろにしていることを憂えていることが伝わる書。反論しても反論してもそもそも聞く気を持たない人たちに届くかどうかは疑問である。けれども論理的より情緒的に表現することが幅を利かせている時代だからこそ、環境やその他の多くの問題を解決するために正気を保ち、似非科学の片棒を担がないようにしなければならないのだと自覚させられる。

  • 筑紫の國造 さん

    いわゆる「疑似科学」「オカルト」などを信じやすい人に警鐘を鳴らした作品。著者は天文学者で、とても読みやすく、ためになる。紹介されている事例はアメリカのものが多いが、日本人にも決して人ごとではない。怪しげな情報は巷に溢れているし、スピリチュアルやエセ科学を信じる人は後を絶たない。時代、国を超えて必要とされる「科学的態度」の必要性が感じられる。本書のいう「科学的」という言葉をを簡単に言ってしまえば、「懐疑的」ということになるだろう。具体的にウソを見破る「ツール」も用意されており、文系理系問わず読むべき本だ。

  • 紡ぎ猫 さん

    1995年に書かれた本だけど、最近、あるテレビのアンカーがこの本を引用していたので、気になって購入してみた。邦訳の刊行は2000年とのこと。まだ上巻しか読んでいないけど、四半世紀以上たった今でも十分通用する内容だと思う。世の中に氾濫するおかしな話をいかに科学的に、批判的思考で見るかという指南書。

  • Cidenon/土曜朝10時読書配信 さん

    なぜ人はエセ科学に騙されてしまうのか、なぜエセ科学は許されてはいけないものなのか、そしてエセ科学に振り回されないための科学的態度とはどういうものなのかについて書かれた本。著者は懐疑的なものの見方が重要であるといい、12章では効果的な実験方法や注意するべき論証方法を具体的に挙げている。とても勉強になる本ではあったが、ほとんどの章はUFOやキリスト教などのアメリカ人にとって身近な話なので、日本人には理解しがたかった。またそもそもがエセ科学の話なので覚えるべきものでもなく、読むのが少々苦痛だった。

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カール・セーガン

1934年、米国ニューヨーク市生まれ。シカゴ大学で天文学を学び、カリフォルニア大学、ハーバード大学などを経て、71年からコーネル大学教授。惑星大気の研究などをしながら、米航空宇宙局(NASA)の太陽系惑星の探査計画に指導的な役割を果たしてきた。宇宙や生命の起源についての優れた科学啓蒙家としても知られ

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