カート・ヴォネガット

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読者に憐れみを ヴォネガットが教える「書くことについて」

カート・ヴォネガット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845920037
ISBN 10 : 4845920034
Format
Books
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「書くことは魂を育むこと」―心優しきニヒリストで、教師としては熱血漢。彼の文芸創作講座の教え子がまとめた、ヴォネガット流・創作指南+回顧録的文章読本。

目次 : 何かを書こうとしているすべての人へのアドバイス/ 小説を書くことについて/ 原動力/ 回り道をしながら前進/ まっしぐらに前進/ 突破/ 価値あるテーマを見つけることへの不安、すなわち死の欠乏/ 原動力の切り札、すなわち恐れないこと/ 魂の成長/ 避難所/ 偉大な芸術をつくるもの、すなわち芸術と魂/ 変化の触媒/ 教師、すなわちもっとも気高い職業としての作家/ 教室のヴォネガット/ 重みと感触/ 才能/ 勤勉さ/ 落とし穴/ 方法論主義/ 実体化/ 増殖/ 再生/ 真珠の中の真珠/ 冒頭部/ プロット/ 登場人物/ 耳で聞く散文/ 目で見る散文/ ジョーク好き/ ブラックユーモア/ もっといい話になるように―見直しと校閲/ どれにしようかな、すなわち選択/ 生計を立てること/ 心身のケアをすること/ 人生と芸術で遊びほうけること/ 愛、結婚、そしてベビーカー/ いっしょのほうがいい、すなわちコミュニティ

【著者紹介】
カート ヴォネガット : 1922年インディアナ州インディアナポリス生まれ。2007年没。現代アメリカ文学を代表する作家。一四の長編小説のほか、講演集、エッセイ集、書簡集、戯曲などさまざまな作品がある。代表作に『プレイヤー・ピアノ』『タイタンの妖女』『母なる夜』『猫のゆりかご』『スローターハウス5』『チャンピオンたちの朝食』ほか多数

スザンヌ・マッコーネル : 作家、編集者、文芸創作の教師。1965年から67年まで、アイオワ大学文芸創作講座でカート・ヴォネガットに教えを受けた(ヴォネガットは『スローターハウス5』を執筆中の時期だった)。ヴォネガットとマッコーネルは友人となり、その友情はヴォネガットが亡くなるまで続いた

金原瑞人 : 1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど六〇〇点近くの翻訳を手がける

石田文子 : 1961年大阪府生まれ。大阪大学人間科学部卒業。金原氏に師事して翻訳関係の仕事にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • roughfractus02

    作者に大学で教わった作家が作者の作品、手紙、タイプ原稿から創作に関する逸話を取り出して37章にまとめた本書は、読者の着眼点次第で、創作講座、自伝エッセイ、紙上での作者と弟子の対話のように読める。興味深いのは、テーマへの強い思いが書くことを継続するモチーフになると言う作者自身が、悲惨な体験を作品化するまで長い曲折を経て、笑いにくるんでやっと形にしたという点だ。それゆえ作者は、作家は多様な形式を施した小説を読む読者に憐れみを持つべきだと言い、本書の言葉を読む読者には、読むことも難しい技術なのだと言外から囁く。

  • maimai

    副題やオビから連想されるような「創作指南」や「文章読本」の要素よりは、むしろ「ヴォネガット名言集〈小説論編〉」といった趣きが強い。ヴォネガットのファンにはお薦めだが、作家志望の人々の参考にはあまりならないように思う。もちろん僕は堪能した。ただ、読者の間では有名な文章やフレーズ、あるいは作中の固有名詞の表記を、既訳を参照せずに変更するのいかがなものか、とは思った(「オヘア」→「オウヘア」、「そういうものだ」→「そんなものだ」など)。

  • ギンテマリン

    600ページある大著なのに、スラスラ読めて、面白かった。ヴォネガットって、優しい人だったんだなあ。作家志望の人にも、また小説を読む人に対しても、彼が憐れみを持って言葉を発していることがわかる本。

  • iwtn_

    タイトルの通りの内容。一応、著者はカートではない。ハヤカワの文庫を大体と河出の短編集を2つ程読んでいたし、最近は仕事でも文章を書くことが増えたので、いつか読んでやろうと思っていたのを購入。まずは自分が興味を持てる対象を見つけることが大事とのことだが、それは既に身についていると思えたので、過去の読書の賜物か。引用や余白が多いので、本のサイズにしてはスラスラ読み進んだ。とはいえ、丸一日は使ったけど。エッセイには手を出していなかった作家だが、このご時世を考えるとそちらも読んでみるのも良さそうと思えた。

  • tsukamg

    ヴォネガットは、ライティング技術についてあちこちに書き残しているが、それらすべてを集めても一冊の本にするにはテキスト量が足りないのではないか。しかし、書き残す以前に、カレッジでライティングの講座を受け持っていた経歴がある。その生徒だったプロの作家が、ヴォネガットの諸作品を引用しながら、ヴォネガットのライティング作法を様々な角度から論じたのが本書。しかし、技術書というよりは、第三者が解説するカートのパーソナリティーを楽しむ本になっていたと思う。まあ、私はそれでいい。他の作品もそれ目当てだったりするから。

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