カート・ヴォネガット

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国のない男 中公文庫

カート・ヴォネガット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122063747
ISBN 10 : 4122063744
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人間への絶望と愛情、そしてとびきりのユーモアと皮肉。世界中の読者に愛された、戦後アメリカを代表する作家、ヴォネガット。その遺作となった当エッセイで軽妙に綴られる現代社会批判は、まるで没後十年を経た現在を予見していたかのような鋭さと切実さに満ちている。この世界に生きるわれわれに託された最後の希望の書。

目次 : わたしは末っ子だった/ 「トゥワープ」という言葉をご存じだろうか/ 小説を書くときの注意/ ここで、ちょっとしたお知らせを/ さあ、そろそろ楽しい話をしよう/ わたしは「ラッダイト」と呼ばれてきた/ 二〇〇四年十一月十一日で、八十二歳になった/ 人間主義者とはどういう人を指すかご存じだろうか?/ 何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りにせよ/ イプシランティの懐古的な女性/ さて、いい知らせがいくつかと、悪い知らせがいくつか/ わたしはかつて、自動車販売会社の社長だった

【著者紹介】
カート ヴォネガット : 1922年11月11日アメリカ合衆国、インディアナポリス生まれ。現代アメリカ文学を代表する作家として数々の作品を発表。アイオワ大学創作科での教師時代にはジョン・アーヴィングらを指導した。2005年に遺作となる『国のない男』を刊行後、07年4月11日ニューヨークにて逝去

金原瑞人 : 1954年岡山県生まれ。翻訳家、法政大学教授。訳書は小説、児童書、ノンフィクション、絵本など五百点近くにのぼる。日本に「ヤングアダルト(YA)」というジャンルを紹介した。翻訳文学を紹介する小冊子「BOOKMARK」の発行人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    ヴォネガット晩年のエッセイ集。訳者金原氏の後書きによると、アメリカの青春映画で登場人物がベンチで読んでる本などヴォネガットの方が「ライ麦畑」より多いらしい。日本の若い人にも、愛が根底にある彼のアメリカンジョークをもっと読んで欲しい。私にとっての心の書がまた1つ増えた。「我らの大統領がクリスチャンだって?ヒトラーだってそうだ」「皆さんにもお願いしておこう。幸せな時は幸せなんだと気づいて欲しい。さけぶなり呟くなり考えるなりして欲しい。これが幸せでなくて、いったい何が幸せだっていうんだ、と」

  • マエダ

    カートヴォネガットの遺作である本書”じつはだれも認めようとしないが、我々は全員、化石燃料中毒なのだ。そして現在、ドラッグを絶たれる寸前の中毒患者のように、われわれの指導者たちは暴力的犯罪を犯している。それはわれわれが頼っている、なけなしのドラッグを手に入れるためなのだ。”とても心に残るものがあった。

  • ペグ

    カートおじさん(あえてそう呼ばせてもらおう)の毒舌とユーモアに溢れたエッセイは、わたしにとって、心からの喝采と祈りに満ちた一冊でした。今生きていらしたら、トランプに対して何と言ったでしょう〜アメリカという国に対しての失望とちょっとの希望を乗せて彼の魂はシニカルな笑いと共に国中を旅しているに違いありません。「国のない男」〜書名も素晴らしい!

  • コットン

    ケイさんのオススメ本。シニカルなユーモアを愛する著者の2007年(本国アメリカでは2005年)発売の作品。次のように、心を鷲掴みにされたり今もある、指導者の理不尽さを感じたりと⇒「真実と言うのは、われわれは人生についてはほとんど何も知らないということであり、何がいい知らせで何が悪い知らせかもまったくわかっていない。」「われわれの指導者たちは、何百万人もの人々に対してきわめて非人間的な扱いをしてきた。それも、宗教や人種の違いを理由にして。」

  • ちゅんさん

    すばらしかった。強烈なブラックジョーク、皮肉、でもその裏にあるのは優しさや愛情だと感じた。いい言葉がすごくたくさんある。あり過ぎると言ってもいい。“幸せなときには、幸せなんだなと気づいてほしい”

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