申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする だいわ文庫

カレン・フェラン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784479307099
ISBN 10 : 4479307095
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
335p;16

内容詳細

マッキンゼー、デロイト…超一流コンサルが持ち込んだ理論もチャートも改革も、じつは何の意味もなかった!?コンサル業界の驚くべき仕事の実態を、表から裏まで徹底的に暴露した全米騒然のベストセラー問題作、待望の文庫化!効果をちっとも感じない「経営改革」に呆れている人、必読!

目次 : Introduction 大手ファームは無意味なことばかりさせている/ 第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない―「画期的な戦略」でガタガタになる/ 第2章 「最適化プロセス」は机上の空論―データより「ふせん」のほうが役に立つ/ 第3章 「数値目標」が組織を振り回す―コストも売上もただの「数え方」の問題/ 第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち―終わりのない書類作成は何のため?/ 第5章 「マネジメントモデル」なんていらない―マニュアルを捨てればマネージャーになれる/ 第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな―こうして会社はコンサルにつぶされる/ 第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち―リーダーシップを持てる「チェックリスト」なんてない/ 第8章 「ベストプラクティス」は“奇跡”のダイエット食品―「コンサル頼み」から抜け出す方法

【著者紹介】
カレン・フェラン : 経営コンサルタント。マサチューセッツ工科大学(MIT)および同大学院を卒業後、デロイト・ハスキンズ&セルズ(現デロイト・トウシュ・トーマツ)、ジェミニ・コンサルティング等の大手コンサルタンティングファームで、戦略、オペレーション、組織開発、IT分野の経営コンサルタントとして活躍。その後、製薬大手ファイザーや、ジョンソン・エンド・ジョンソンでマネージャー職を務めた。オペレーティング・プリンシパルズ社の共同設立者となり、経営コンサルタントとして活動している

神崎朗子 : 翻訳家。上智大学文学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネコ虎 さん

    定年退職して5年もなるのに、まだ未練があるのか経営書を読んでいる。この本は題名からはコンサル会社の懺悔が書かれているようにみえるが、実は米国流経営思想を分かりやすく批判する書である。だから、書名は「申し訳ない、御社をつぶしたのは米国経営思想です」と書き直すべきだ。米国人がとか米国の企業の行動がという前に、米国の人間観、仕事観が問われている。測れないものを測るという泥沼を超えられない。答えは著者は明示しないが日本的経営にあると言える。その日本的経営を否定する日本企業が同じ泥沼から這い出せない。愚かなこと。

  • 阿部義彦 さん

    コンサルとか言う、なんやらいかがわしい会社を渡り歩いた筆者が実はそうしないと食っていけないのでもっともらしい嘘を並べ立てて世の中を混乱させていました、すみませんm(_ _)mという本です。そもそも自分の会社の事を他の会社に丸投げして決して安くはない指導料とやらを払っている時点でその会社駄目なんじゃないか?昔某広告代理店に大金払って「ピテタマザウルス!」とかって意味不明なコピー作って有り難がってた建築会社が有りましたが同じ様なもんか?「リーダーシップ開発」で食べてる人達魔法が有るとでも思ってるのか?やれやれ

  • DEE さん

    元敏腕コンサルタントの独白。 未来が見えない以上、コンサルの仕事は過去のデータの集積と分析そして予想になる。それをどうするか。 自分はコンサルに疑問を持っているので見方は厳しいのだけど、変な占い師が跋扈する会社にいたことがあるので仕方ない。 著者はコンサルを否定しているわけではないが、その間違った方法に関して「申し訳ない」と言っている。 業務改善ではなく経営者の後ろ盾のためのコンサルなんてただの無駄。お金が余ってるなら社員に還元すれば、と思う。 ダメなコンサルタント、ダメな経営者、どちらが罪深いのか。

  • 大先生 さん

    ダイエットの世界では毎年流行りのダイエット方法やエクササイズが喧伝されますが、効果がなかったり、リバウンドしたり…。結局は食事、運動、睡眠が重要ということになり秘訣など存在しない。著者は、実はコンサルの世界もこれと似たようなものだと喝破しております。競争戦略にも流行がありますが、それを取り入れたからといって必ずしも上手く行くわけではないのです。コンサルタントはそれらしく見せる「芝居」で商売しているだけだと。勿論、言い過ぎだとは思いますが、コンサルタントに大金払う前に一読すべき一冊だと思います(笑)

  • Ryo さん

    流し読み。著者はコンサル出身。数値管理や戦略的未来予測等、企業は数値化し易い指標を見つけてはそれらを管理し、綿密に計画されたプロセスに沿って、様々な事を実行して来た。しかし、本当の所未来予測なんて物は出来ず、刻一刻と変わる経営環境を常に当てはめて資料を修正しても、また状況が変化して居る。簡単に作れてしまう数字という不確かな指標によって、コンサルに道を誤らされた企業のなんと多い事か。コンサル万能説へのアンチテーゼ。個人的にティール組織がなぜ合理的なのかという事を改めて認識させてくれた。人事評価の件も面白い。

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