カルロ・ロヴェッリ

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世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

カルロ・ロヴェッリ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140818817
ISBN 10 : 4140818816
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
冨永星 ,  
追加情報
:
238p;20

内容詳細

目次 : 第1部(奇妙に美しい内側を垣間見る)/ 第2部(極端な思いつきを集めた奇妙な動物画集/ みなさんにとっては現実、でもわたしにとっては現実でない事柄とは?/ 現実を織りなす関係の網)/ 第3部(立ち現れる相手なくして、明瞭な記述はない/ 「自然にとっては、すでに解決済みの問いだ」/ でも、それはほんとうに可能なのか)

【著者紹介】
カルロ・ロヴェッリ : 理論物理学者。1956年、イタリアのヴェローナ生まれ。ボローニャ大学卒業後、パドヴァ大学大学院で博士号取得。イタリアやアメリカの大学勤務を経て、現在はフランスのエクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で、量子重力理論の研究チームを率いる。「ループ量子重力理論」の提唱者の一人。『すごい物理学講義』(河出書房新社)で「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」を受賞。『世の中ががらりと変わって見える物理の本』(同)は世界で150万部超を売り上げ、『時間は存在しない』(NHK出版)はタイム誌の「ベスト10ノンフィクション(2018年)」に選ばれるなど、著作はいずれも好評を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ろくせい@やまもとかねよし さん

    現代科学の基礎を与える量子論。過去100年の科学的議論を紹介し解説。一般科学への展望も考察。見事な論考。質量などの物理量を決めるエネルギーは、粒状の量子を最小として説明でき、その量子は波をもつため、波が大きい時と小さな時の不確定性をもつ。この不確定性は量子自体、観察者、そして第三者との関係性で解釈できると説明。それ故物質と精神のような二元論は再考すべきとナーガールジュナの「空」で諭す。そして意識。物理的と心的の差から始め、目前の事実は個人脳内で妥当な情報として記憶され、人類はその共有をし続けていると考察。

  • やいっち さん

    量子論を巡る、ポピュラーサイエンス本はこれまでも少しは読んできた。僭越ながら(生意気とは思いつつ)、率直に本書は傑出していると感じた。専門家でも数式的扱いはともかく、その中身は理解が及ばないという量子論。だからこそ、我田引水の力学書ならぬ哲学書や宗教書の類は数知れず。本書での著者の主張は、龍樹(ナーガールジュナ)の哲学を紹介していること、さらにはシェイクスピアの「テンペスト」からの引用を紹介していることでも察せられる。

  • よしたけ さん

    量子物理学の深淵の一部を感じれる一冊。数式だらけの本ではなく、現代物理学は哲学だ!と熱弁。例えば、本書には実験装置などで観測できるという意味の「オブザーバブル」が度々登場する。東京から大阪に出張したと聞けば、静岡を経由したと推測するが、途中経路はオブザーバブルでない。飛行機だったかもしれないし、オンラインかも。写真撮って観測しない限り、経路を語ることは意味がない。徹底すれば、素粒子が動いているときも、途中経路について語ることはご法度になる、と言うわけ。こんな話が随所に出てきます。良い頭の体操になりますね。

  • すしな さん

    024-24.彼の哲学者は「我思う、ゆえに我あり」と言いましたけど、量子力学的には「彼思う、ゆえに我あり」という事ななのかなと。宇宙にはここまでという範囲はないので、全ては宇宙の中での出来事ということで、彼我の関係でのみ存在が確認できるのだそうです。そんな感じのテーマを物理の視点から語ったり、資本論のレーニンの理論の欠点を指摘したり、シュレーディンガーの女性関係の奔放さを取り上げたりだとか、読み物として面白かったです。そもそも学問を文系や理系に分けるのに疑問を思っていたので、すごい刺激になりました。

  • Sam さん

    「分かり易い」という触れ込みでも科学の本はどうしてもモヤモヤが残る。それでも例えば相対性理論であれば時間のパラドックスだったり宇宙物理学であればビッグバンだったり素人にもとっつき易いテーマがあるものだが量子論にはそういったものもなく敷居が一層高い。なのでだいぶ構えて読んだのだが、本書は量子論の世界を「関係性」で捉えることによって「西洋における何百年にもわたる主体や意識の本質を巡る思弁は朝露のように消えてしまう」という実にわかりやすい整理もされていて(十分な理解には程遠いものの)興味深く読むことができた。

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カルロ・ロヴェッリ

理論物理学者。1956年、イタリアのヴェローナ生まれ。ボローニャ大学卒業後、パドヴァ大学大学院で博士号取得。イタリアやアメリカの大学勤務を経て、現在はフランスのエクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で、量子重力理論の研究チームを率いる。「ループ量子重力理論」の提唱者の一人。『すごい物理学講義』(河

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