カルル・ライムント・ポッパー

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歴史主義の貧困 日経BPクラシックス

カルル・ライムント・ポッパー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784822249663
ISBN 10 : 4822249662
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
266p;20

内容詳細

「歴史的運命への信仰は迷信であり、歴史の行く末は予測できない」。全体主義批判で知られる哲学者による「歴史法則主義」批判。

目次 : 第1章 歴史主義の反自然主義的な見解(一般化/ 実験 ほか)/ 第2章 歴史主義の親自然主義的な見解(天文学との比較:長期予測と大規模予測/ 基礎づけとしての観察 ほか)/ 第3章 反自然主義的な見解への批判(この批判の実践的目的/ 社会学への技術的アプローチ ほか)/ 第4章 親自然主義的な見解への批判(進化の法則は存在するか:法則とトレンド/ 還元の方法、因果的説明、予測と予言 ほか)

【著者紹介】
カール・ポパー : 1902〜1994。オーストリア出身の哲学者。英国のロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で教鞭を執った二〇世紀を代表する科学哲学者の一人。社会哲学、政治哲学でも功績を残した。反証可能性を科学的言説の必要条件であると提唱。共産主義など全体主義を鋭く批判した。1937年、ナチスから逃れてニュージーランドに移住。戦後、英国に移った

岩坂彰 : 1958年生まれ。京都大学哲学科卒。編集者を経て翻訳家に。書籍翻訳のかたわら、雑誌やウェブサイト向けの経済・科学記事翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 岡本正行 さん

     ようやくお見終えた。難しい本だ、著者の云わんとする歴史学を科学として数学や物理学のように、将来的に歴史を必然として捉え、派生する歴史的出来事をすべて予測可能、予定された物事として考える。共産主義、ナチズムとかのように、それを否定する考え方、また反証としての学問、歴史学は数学のような形での化学ではないこと。実際に、そういう時代に歴史学を科学として扱おうという風潮に反対して立証したものだろう。としか言えない、哲学や歴史学の学問的知識に疎いものには、読み終えるだけでもたいへんだった。

  • Ex libris 毒餃子 さん

    歴史の法則性を批判する本。科学哲学のポパーからしたらマルキシズムは非科学的なものであり、史的唯物論は敵対するものであろう。私は歴史学徒であるが、概ね、ポパーに賛同です。

  • ロラン さん

    マルクス主義没落後読まれなくなったという、科学哲学者ポパーの有名な本。歴史、哲学、社会学などに関心のある人には一読の価値あり。社会科学が自然科学のような普遍的な法則の定立をめざすのも間違っているし、社会科学は自然科学にはない「記述的」とされる方法論でよしとすることも間違っている。確かに仰せの通り。しかし、ポパーの批判する「歴史主義」的方法論が完全に取り除かれた社会科学もまた、それはそれで貧困なのではないかという疑念は、最後まで晴れることがなかったし、ピースミール的社会実験の意義の過大評価も気になった。

  • タカオ さん

    本書の主張は一行目に書いてあります。すなわち「歴史的運命への信仰はまったくの迷信であり、人間の歴史の行く末を科学的方法または何らかの合理的方法により予測することはできない」です。歴史主義者(ヒストリシスト)が主張する、歴史法則や社会的進化の法則などは、科学的理論ではないとして、その歴史法則に対する盲目的な信頼を批判しています。20世紀を代表する哲学者による、科学的な論拠にたってまとまられた本なので、難しく書いてありますが、ざっくりとであれば言いたいことはわかるし、理解できた部分の内容はおもしろかったです。

  • ナリボー さん

    5/10 読む側のこちらの頭が悪すぎて書いてあることが認識は出来ても理解が出来なかった…

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