カルル・ハインリヒ・マルクス

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資本論 2 岩波文庫

カルル・ハインリヒ・マルクス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003412527
ISBN 10 : 4003412524
フォーマット
出版社
発行年月
1992年10月
日本
追加情報
:
15cm,536p

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読書メーターレビュー

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  • ころこ さん

    絶対的剰余価値と相対的剰余価値が何なのかが論じられる。絶対的剰余価値は労働者の労働時間を延長させることによって増加させることができる。第8章・労働日から文章のテイストが変わってくる。現在のサービス残業のような事例が示され、ジャーナリスティックな文体が読み辛さを一変させる。長時間労働、夜間労働、そして児童労働が具体的な事例と共に指摘され、告発される。そして話はパンに不純物が混入される不正製造へと続く。マルクスの言葉から、黒人奴隷と労働者の異同を論じるためにアメリカが登場するのは新鮮に感じる。そして本章には「

  • 非日常口 さん

    二日掛。宇野の恐慌論では相対的剰余価値が重要になる。が、本書を読むと、宇野の経済原論を読んだとき絶対的剰余価値を軽く流していたことに気づく。労働日の章で、資本主義がどこまでも労働力商品化をおし進める実体が書かれている。当時は肉体を、現代は頭の中を徹底して追い込む。原理で概要を知り、そこに人の生きる現実を重ね合わせることが大切だ。人間は常に身体を持つがゆえ、社会を形成し作業を共にする。その一方で、生存本能からか協業にて競争が起き、それを資本は自己増殖のために加速させる。その装置は現代において何が担っているか

  • 非日常口 さん

    規制緩和が美化されだした新自由主義の現代で、私たちは常に制限された自由の中で生きていることを忘れる。生まれてから自明のようにあった規制が、資本家と労働組合の長いやりとりで勝ち取ってきた価値観だったことを思い出す必要がある。規制は誰にとっての規制なのか。ソ連の自壊により社会福祉の必要性が資本家側からは薄れてしまった。本書の労働日の章を読むと児童労働の極地のような現実が当時の保守系の記事から抜粋されている。ここに戻らないようにするために規制がなかった資本の運動の初期の記録を見直すことが必要だ。

  • ゆうきなかもと さん

    労働価値説に則れば、機械による効率化で、より資本家の利益が増えるはず。しかし、今となっては、労働者ってのは、AIの代わりでしかないというのが本書を読んで良くわかった。 ていうか、義務教育とは、生身の人間をAIロボにするための教育でしかなかったんだなって、読んでいてつくづく思った。 利益のために平気で女子供を奴隷のように扱う資本家の酷さを描写している。現代では法律故にそんな酷い状況はないのだが、当時のイギリスでは確かにあったのだろう。 この辺りの悲惨さは共感に値するものだと思った。

  • masawo さん

    一ヶ月かけて読了。概念の理解に四苦八苦した前巻とは一転、当時のイギリスの労働ドキュメンタリー的な趣きがあり、時折挟まれるマルクスの感情的な表現と相まって、経済学の範囲にとどまらない読み応えがあった。さすが新聞記者。最終章の『茶番』の引用は圧巻。

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