カルメン・マリア・マチャド

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イン・ザ・ドリームハウス

カルメン・マリア・マチャド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909910158
ISBN 10 : 4909910158
Format
Books
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

デビュー短編集『彼女の体とその他の断片』が世界中で絶賛を浴び、「21世紀の小説と読み方を変える、女性作家の15作」に選出されたカルメン・マリア・マチャド。第2作は、レズビアン間のドメスティック・アビューズ(虐待)を語るメモワール。スリラー、おとぎ話、SF、クィア批評、裁判記録…etc.あらゆる形式で“あの記憶”を再構築し、あなたを揺さぶる146の断片。

【著者紹介】
カルメン・マリア・マチャド : 1986年、ペンシルベニア州生まれ。キューバからの移民である祖父の影響で幼少期から物語を書きはじめ、大学ではジャーナリズムを専攻、その後、写真学科に転入する。アルバイトを転々としながら小説を執筆したのち、アイオワ大学のライターズ・ワークショップへの参加が叶い、芸術学修士号(MFA)を取得。デビュー短編集『彼女の体とその他の断片』は、そのクィアな作風から30社ほどの出版社に断られたが、2017年に非営利出版社グレイウルフ・プレスから刊行されると、全米図書賞、ローカス賞をはじめ11の賞の最終候補となり、全米批評家協会賞、シャーリイ・ジャクスン賞、ラムダ賞(レズビアン文学部門)など9つの賞を受賞、ベストセラーとなる。18年には、「ニューヨーク・タイムズ」紙の「21世紀の小説と読み方を変える、女性作家による最高の15冊」に同書が選出される。第2作目となる本書は、ジュディ・グラーン・アワード・フォー・レズビアン・ノンフィクション、ラスボーンズ・フォリオ賞ほか数々の賞を受賞。「タイム」誌など主要メディアの今年の一冊リストに選ばれた。現在は、ペンシルベニア大学で教えながら、妻ヴァル・ホーレットとフィラデルフィアに住んでいる

小澤身和子 : 東京大学大学院人文社会系研究科修士号取得、博士課程満期修了。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士号取得。編集者を経て、通訳、及び翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • くさてる

    著者の幻想的でリアルな短編集がとても良かったので、このノンフィクションの回顧録を手に取った。回顧録といっても、146の小章に渡って断片的に描かれる彼女の人生内容は、様々な手法で描かれ、胸が痛くなるような思いも、史実も、傷も、恋も、ドリームハウスというある種の枠の中で語られる。だからそれはときにまるで幻想のように読めるのだけど、それが確実に存在したことはリアルに体感できたる。人間の記憶や思いは物語を通して初めて他人の中に伝わることがある。これはそういうものなのかもしれない。傑作。

  • すーぱーじゅげむ

    『○○としてのドリームハウス』という2,3Pの文章が連なる形式で、レズビアンカップルのDV被害を描いた自伝的作品です。これを書くにはこの形式がぴったりだった、必須だったという感じがします。作者は「精神がバラバラだったからバラバラにしか書けなかった」と言っていますが、客観性を担保するとか、主人公に過剰に入り込まないでいられるとか、いい効果があると思いました。身体的暴力がないからこそ辛いだろうな、とか、好きだったかもしれないけどよく逃げる決断ができたな、とか思いました。読み応えがありました。

  • きみどり

    男女間の恋愛に伴う力関係の歪みは、シンプルに筋力や経済力や社会的地位で説明がつく。それゆえに同性カップルならば、さぞや平等で優しい世界が広がっているはず…というフィクションで描かれてきた刷り込みが自分にも大いにあったと気づいた。異性愛だろうが同性愛だろうが、ポリアモリーだろうが、パートナーを搾取するタイプの厄介な人と付き合うと地獄を見るよ、というお話。今は安定したパートナーと平和に暮らしているそうで、著者が生還できて良かった。周囲の友人たちが優しい。

  • ちり

    “「単に一つの方法だけで物語を伝えては、物語の核心は掴めません」と言う。心の声を伝える勇気はない。物語をバラバラにしたのは、私の精神がバラバラだったからで、他にどうすることもできなかったからなんです”

  • 中海

    ドリームハウスって夢の場所っていう比喩的な表現で、ハウスっていうのは区切られているパーソナルスペースで、「夢」っていうのはけして嬉しい楽しいばっかじゃない、っていううまいタイトル。最初は「そういう性志向のくくりめんどー」「人間対人間」じゃだめなんか?ともやもやしながら読み進めていたが、DVってまあほぼ男女の場合は想像つくが、女女の場合は、なんだろうけどさ。必要以上に「周りに理解されない勘違いされやすいストレス」を作品にぶつけてみました、としか感じられず、特になんとも思いませんでした。

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