20世紀チェコを代表する作曲家カラベーチの代表作!
20世紀を代表するチェコ人作曲家ミロスラフ・カベラーチ。プラハ工科大学で学び、その後にプラハ音楽院で作曲、指揮を学びました。1932年にチェコ放送の指揮者兼音楽制作のディレクターに就任して以来、長きに渡り同放送の仕事に携わってきました。カラベーチはその生涯と作品において「悪に屈しない、人間的な理想を追求する」というテーマを前面に押し出し活躍。ナチス占領下と共産主義独裁下のチェコスロバキアでその両方を表現した音楽家です。
当アルバムにはカラベーチを知る上で欠かせない作品を収録。『時の神秘』は宇宙に対する彼の感情的な恐怖と魅力が表現されている珠玉の作品です。1960年代チェコスロバキアの政治的抑圧が緩和される中、カベラーチは国際的に高い評価を受け、2つの代表作を生み出しました。シェイクスピア生誕400年を記念した『ハムレット即興曲』と『リフレクションズ』です。1968年8月のソ連侵攻後、共産党政権は再び締め付けを強化し、国内外を問わず開放的なこの作曲家の音楽を封じ込めようとしました。
カベラーチは死の数週間前に『メタモルフォーゼII』を完成させました。この最後の作品は、チェコ最古の賛美歌「主よ、私たちを憐れんでください」に着想を得ており、祈りの言葉「主よ、憐れんでください」を3回繰り返して象徴的に曲を閉じます。
演奏は交響曲全集でも見事な解釈で評価を集めたマルコ・イヴァノヴィチ率いるプラハ放送交響楽団です。(輸入元情報)
【収録情報】
カラベーチ:
1. 時の神秘 Op.31〜大オーケストラための(1953-57)
2. ハムレット即興曲 Op.46〜大オーケストラための(1962-63)
3. リフレクションズ Op.49〜オーケストラのための(1963-64)
4. メタモルフォーゼ II Op.58〜ピアノとオーケストラのための(1972 rev.1979)
ミロスラフ・セケラ(ピアノ:4)
プラハ放送交響楽団
マルコ・イヴァノヴィチ(指揮)
録音時期:2019年10月21-23日(1)、2020年2月6,7日(3)、2020年9月29,30日(2)、2022年3月1,2日(4)
録音場所:プラハ、チェコ放送第1スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)