基本情報
内容詳細
生殖器官たるヴァギナに対し、快楽の器官として長らくその存在を隠蔽されてきたクリトリスは、これまで女性に向けられてきたあらゆる種類の暴力を記憶している。権力と支配に抵抗するアナーキーとしてクリトリスを論じ、ラディカル・フェミニズムの思考を刷新する試み。
目次 : さまざまな抹消/ 女神のようなもの(ニンフ1)/ 性のないイメージ―ボッカッチョ、ヴァールブルク、アガンベン(ニンフ2)/ 存在のないナジャ、「愛の対象たる女」に関する短評(ニンフ3)/ 政治的解剖学/ シモーヌ・ド・ボーヴォワールによる「性的実存」/ ドルト、ラカンと「関係」/ 「女性器とはクリトリスである」、カルラ・ロンツィと差異のフェミニズム/ リュス・イリガライ「女は閉じても開いてもいない」/ 「罪なき女性器に対する愛情と敬意とともに」/ 切除と修復―適切な語とは?/ 技術的に改造された身体―ポール・B・プレシアドとトランスフェミニズム/ 「我が外陰部、我が大いなる外陰部」(ニンフ4 ニンフォマニアック)/ 現実の脱自帯/ クリトリス、アナーキー、女性的なもの
【著者紹介】
カトリーヌ・マラブー : 1959年、アルジェリア生まれ。イギリス・キングストン大学教授。ドイツ・フランス近現代哲学
西山雄二 : 1971年生まれ。東京都立大学教授。現代フランス思想
横田祐美子 : 1987年生まれ。立命館大学衣笠総合研究機構助教。現代フランス哲学、フェミニズム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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