カトリオナ・ウォード

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ニードレス通りの果ての家

カトリオナ・ウォード

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152101990
ISBN 10 : 4152101997
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

寂れた住宅が並ぶニードレス通り。その奥の暗い森に面した家に、テッド・バナーマンという男が娘のローレンや猫のオリヴィアと暮らしていた。家の周囲で起きた不審な事態に落ち着かない彼は、テープに声を記録していく…十一年前、幼い妹が森の湖畔で行方不明になって以来、ディーの家庭は崩壊した。今なお事件に囚われているディーは、かつて容疑者であったテッドを犯人だと怪しむ。彼女はニードレス通りに引っ越して、テッドの家を窺うが…テッドの家に住む猫オリヴィアは、この通りでの暮らしとテッドを深く愛していた。聖書の言葉を胸に、(主)の思し召しに従って日々を送るオリヴィアだったが、頭に響き渡る「音」に、この家に潜む「何か」に、しだいに脅かされ…折り重なる異様な「語り」が紡ぎ出す、恐るべきホラー小説。

【著者紹介】
カトリオナ・ウォード : アメリカ生まれの作家。オックスフォード大学を経てイースト・アングリア大学でクリエイティヴ・ライティングの修士号を取得。2015年にRawbloodで作家デビューし、英国幻想文学大賞のホラー部門であるオーガスト・ダーレス賞を受賞。さらに2018年刊のLittle Eve、2021年刊の本作でも同賞を受賞し、デビュー以来三作連続受賞の快挙を果たした

中谷友紀子 : 京都大学法学部卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    英国幻想文学大賞オーガスト・ダーレス賞受賞作にて、スティーヴン・キング激賞ということで読みました。雰囲気は楽しめましたが、想定内、もう少しサプライズが欲しかった気がします。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015320/

  • nuit@積読消化中

    てっきりホラーかと思って手に取ったらホラーではなかった…。最初、ファンタジー?となんとなく不得意分野かもなので、読むのをやめようとも思ったが、中盤からぐっと引き込まれて、これは今何が起こっているのかが、ただただ知りたくて一気読み。そうか、これは…ネタバレなのるで書けませんが、映像化するとなるとどう表現されるのかが興味深い。

  • キムチ

    とっつきから苦戦。7日余り読んだり離れたり。テッド、猫、失踪した少女の姉3者の語りが様々に放物線を描く様でずれを読み手が修正しつつラストへ。。だろうが、不時着に終わった。才気煌めく、数々の賞ゲットの女性とあってメッセージの意図は納得だが・・この作品の真意に繋げられなくって。猫語で語るオリヴィアの語りは猫といえども人間に驚くほど沿っている。理解に苦しんだのはテッドの語り。あとがきの作者のメッセで分かる彼の頭の中は理解、共感、受容を超える。障がいをもって生まれた人たちはより良い向かうべく努めている✨と再確認

  • あたびー

    読み始めて直ぐに、この章の一人称「テディ」は何かしら精神的な問題を抱えていることが分かる。娘ローレンと猫オリヴィアと一緒に暮らしている弱気に見える男の生活は何となく痛々しくて、読み手の皮膚を紙やすりのようなもので擦る。各章は別々の主格の視点から綴られ、その中には驚くべきことに猫のオリヴィアまで含まれる。11年前の湖畔での少女失踪事件。その事件でやはり精神を病んで妹を探す姉ディー。人間の心はかくも複雑で、秘密を奥底にしまい込み、人目から完全に隠し通す。作者の言葉を引用する。「これはサバイバルの物語」

  • 星落秋風五丈原

    猫がちゃんと喋る。いや人間とは会話通じない?と思っていたら途中で娘と喋ってる。あれれ?これは信頼できない語り手ってやつですな。想像した通りでした。アンディ・サーキスが映画化ってどの役を?主役かなやっぱり。

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