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日の名残り ノーベル賞記念版

Kazuo Ishiguro

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152097583
ISBN 10 : 4152097582
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。英国最高峰の文学賞、ブッカー賞受賞作。

【著者紹介】
カズオ・イシグロ : 1954年11月8日長崎生まれ。1960年、五歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。一時はミュージシャンを目指していたが、やがてソーシャルワーカーとして働きながら執筆活動を開始。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇である『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。2017年、ノーベル文学賞受賞

土屋政雄 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    ノーベル賞記念版が出版されたタイミングで、本書を読みました。カズオ・イシグロ3作目、『日の名残り』初読です。没落斜陽化する貴族の執事の物語、ノーブル・ロード・ノベルでした。派手さはありませんが、しみじみと心に沁み込んでいくような感じです。村上春樹が指摘しているとおり、英国貴族の執事は、日本の殿様の家老、武士道に通ずるものがあるかも知れません。

  • harupon

    図書館で「日の名残り」を借りたら“ノーベル賞記念版“が届いた。豪華な装丁で見返しに直筆サインが印刷されてる。長年、英国貴族のダーリントン卿の執事だった主人公は、ダーリントンホールの新しいアメリカ人雇用主の勧めで、自動車旅行にでた。過去の回顧録と、旅先で出会う人々と交流。主人公が、現雇用主の為にアメリカンジョークを練習するという生真面さ。かつて共に働いていた女中頭とのやりとりが本当に面白かった。「イギリスの驚異」で“旅行者を何日間でも飽きさせない町”と紹介されたウェイマス。夕方灯る桟橋のあかり。素敵な話。

  • 春ドーナツ

    本当に素晴らしい小説だと思う。読了後のこの余韻に包まれた感じ。私は今とても幸せだ。毎回、語り手は私たちをどこへ導いていくのだろうと不思議な気持ちがします。その声の調子にはダイヤモンドカットされた緊張感があります。また非常に激しい中毒性もある。まさにking of page turnerだと思う。美しく品格ある造本をためつすがめつしていると(カバーを外すと、そこにはモリスの花飾り?)、「栄華を極めたラッフルズホテル」という一文が頭上に浮かびました。母のスマートフォンには羊の執事が住んでいるそうです(閑話)。

  • Shimaneko

    映画版の A.ホプキンスとエマ・トンプソンや、ダウントン・アビーのベイツを思い浮かべながら読了。井の中の蛙ならではの自己肯定っぷりも、ここまで極めれば、そりゃ本人は幸せだろうよ。村上春樹の言う「内なる日本人性」や武士的価値観との共通性という辺りはあまりピンとこず、むしろいろんな意味でオーセンティックな英国らしさを堪能。タイトルがしみじみ良いね。

  • shomma

    夕暮れ時が一番いい時間なのだという。老齢に近づいた執事が旅をしながら自分の半生を振り返る。感情の盛り上がる場面もあるが、穏やかな語り自体が心地いい。気持ちを整えるような読書をしたい人にはお勧め。

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