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光と窓 トーチコミックス

カシワイ

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845860425
ISBN 10 : 4845860422
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan

Customer Reviews

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余白の美しい絵を描く漫画家さん。主に児童...

投稿日:2021/04/08 (木)

余白の美しい絵を描く漫画家さん。主に児童文学を中心にコミカライズしているのですが、可愛く、うつくしく、はかなげな絵のために作品の幻想性がいっそう感じられます。おすすめは安房直子さんの「夕日の国」。不思議な女の子との出会いと別れ、短いのにこんなに印象的で、こんなに悲しい気持ちになるとは。一方で、小川未明の「金の輪」は、怖い話。原作を読んだときには輪まわしという遊びがわからず、イメージが湧かなかったのですが、この漫画でどんな遊びか知りました。それ、面白いの?とは思いますが、子ども達が輪まわししている光景は美しいですね。読んでビックリしたのが「注文の多い料理店 序文」で、あの有名作のコミカライズと思って読んだら、なんと「注文の多い料理店」が出版されたときに付された序文のコミカライズだったことです。序文をコミカライズしようと思ったのがすごいです。

R さん | 埼玉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やすらぎ

    窓を開ければ風が吹き抜ける。照らされた小さな枠には限られた思いしか描けないけれど、きっと伝わる。きみはだれ。夕日に染まる向こうには、景色だけではなく音の世界がある。聴こえるかい。ほら、チリーン。金の輪が2つ並んで消えていく。陽が沈んでしまったから。あの窓から見える朧月に俯いた花。華やかさに触れると、なぜ哀しさが生まれるのだろう。朝はやってくるのに光の数だけ涙が滲み、孤独を夜の虹が見守っている。たったひとつの蝋の火が黒いキャンバスに灯っている。素敵な童話を、カシワイさんの優しい手で包み込んでくれる漫画です。

  • 吉田あや

    7篇の文学がカシワイさんの漫画によって新たな命が吹き込まれる。安房直子、小川未明、須賀敦子、草野心平、新美南吉、宮沢賢治と最高の布陣。中でも安房直子「夕日の国」、草野心平「ごびらっぷの独白」は原作の素晴らしさを大切にしながらも著者によって新たに広がる視点が点在し、原作を改めて読み直したくなった。小さな窓に飾られた夕日に染まる縄跳びに小瓶の薬を一滴落とせば、100回飛んでいる間だけ大きな夕日が眼前に広がるオレンジ色の世界に訪れることができる「夕日の国」。(⇒)

  • にいたけ

    構図が映画の様。ベタもあるけど明るく淡い画は読み手の想像力で色付けすることができる。強いハイライトがあたった様にもみえる人物は光の中とも曖昧さともとれる。カシワイさんがこう見えたと主張するのでなくアウトラインの提示で読者の思いに委ねてしまうお話たち。文学作品をイメージして作画しているが、作品のセレクトが秀逸。言葉で説明すると陳腐になりそうなので体感して欲しい作品です。🥰

  • 東谷くまみ

    光と風が運んできてくれたこの感動をずっと抱きしめていたい。読み終わった後も静かに心が揺れ続ける。日常に広がる異世界の音を絵で聞いた「夕日の国」「金の輪」私の中の小さな私に会いたくなった「こうちゃん」生の祝福、明日への希望が胸に押し寄せる「ごびらっふの独白」人々が幸せであるようにと願う温かい気持ちで満たされた「小さいやさしい右手」「ひとつの火」そして…賢治の心に触れた「注文の多い料理店序文」漫画だから描き出せる事ってきっとある。心の窓にコツンとぶつかることで味わう感動は文学でも漫画でも一緒なんだと思う。

  • ❁Lei❁

    風に乗ってふわりと舞い込んできた、自然からのお便りのようなお話たち。カシワイさんのさらりとした淡い絵と相まって、それぞれの作品が日の光を反射する露のように輝いています。宮沢賢治の「注文の多い料理店 序」がとても大好きなので、収録されていて嬉しいです。今まで知らなかった作家の作品が多数あり、素敵な物語と出会うきっかけになりました。

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