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ペストの夜 下

オルハン・パムク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152101860
ISBN 10 : 4152101865
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
宮下遼 ,  

Content Description

ミンゲル島では日に日にペスト感染が拡大し、島民は島から逃げ出そうとしていた。感染拡大を懸念し、海上封鎖を進める西欧列強諸国とイスタンブルの中央政府。そんな中、疫学者に続いて彼の助手までもが殺される。ますます孤立を深める島に取り残されてしまったパーキーゼ姫とヌーリー医師。二人が目撃する島の運命と、殺人事件の真犯人とは―?トルコ初のノーベル文学賞作家、オルハン・パムクが五年ぶりに放つ待望の新作!

【著者紹介】
オルハン・パムク : 1952年、イスタンブル生まれ。トルコ初のノーベル文学賞作家。イスタンブル工科大学で建築を学んだあと、イスタンブル大学でジャーナリズムの学位を取得。1982年発表のデビュー作『ジェヴデット氏と息子たち』(未訳)がトルコで最も権威のあるオルハン・ケマル小説賞を受賞。その後に発表した作品もトルコ、ヨーロッパの主要文学賞に輝き、世界的な名声を確立する。1998年発表の『わたしの名は赤』はニューヨーク・タイムズをはじめとする世界の有力紙誌で激賞され、国際IMPACダブリン文学賞を受賞。2002年の『雪』も同様の高評価を受け、2006年にはノーベル文学賞を受賞した。2008年に『無垢の博物館』、2014年に『僕の違和感』、2016年に『赤い髪の女』、2021年には、本書(以上早川書房刊)を発表した。毎年ニューヨークのコロンビア大学で1学期間だけ教鞭を執っている

宮下遼 : 東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、大阪大学人文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    上下巻、860頁強、完読しました。当初パンデミック・ミステリかと思いきや、オスマン帝国滅亡&ミンゲル独立歴史の物語でした。本書でミンゲルの存在を初めて知りました。1https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015271/

  • パトラッシュ

    (承前)オスマン帝国崩壊前夜が舞台のペスト禍のドラマから、ミンゲル独立と権力抗争を連打する架空歴史小説へと一変する。建国をリードした理想主義者は病やクーデターに倒れ、王家の姫が女王に擁立されたと思いきや公安官僚が独裁者として君臨する。自分勝手で愚かな民衆は、権力者に利用される無力な存在でしかない。ペストが象徴する不条理や悪への反抗が主題のカミュ作品に対し、疫病すら平然と政治に利用する悪の勝利が描かれる。祖国トルコを含めコロナ禍の世界で傍若無人に振る舞う強権支配者に対する、パムクの怒りと絶望の叙事詩なのだ。

  • どんぐり

    オスマン帝国末期の史実を織り交ぜながらのパムクの最新作下巻。ついにミンゲル島はイスタンブル政府およびオスマン帝国からの分離独立を果たす。それも、ペストが猛威を振るい、政権の中枢にいる人物が次々と斃れていくなかでの政治的な混乱の遍歴。再び厳格な検疫体制を敷いてのペストの終息にパーキーゼ皇女とヌーリー医師の大河ドラマの様相を帯びていくのかと思っていたら、たいして感動的なドラマはなかった。歴史研究者には面白い小説かもしれないが、どちらというと読む苦痛が勝った。パムクの小説を読んできた者としては、疲労困憊。

  • NAO

    新総督が銃弾に倒れそのごたごたに乗じてミンゲル島は独立を宣言するのだが、そういった一連の動きが偶然に起きたことに対応しただけというなら、司令官の言動は神がかっている。とはいえ、独立を宣言したからといってすぐに国としての体裁が整うわけでもなく、ましてやミンゲル島ではペストが猛威をふるってえり、トップはコロコロ変わるのにペストは一向に収まらない。第1作『わたしは紅』を思い出させるような歴史物語。ミンゲル島は架空の島だが、この島の独立はトルコの独立運動を想定したものだ。

  • キムチ

    読みかかって、上巻では語り口の「恭しき雰囲気」が鼻について些かペースダウン。が読み終えると筆者が語らんとした「オスマン40年余の正史/偽史の上巻では語り口の「恭しき雰囲気」が鼻につき些かペースダウン。が読み終えると筆者が語らんとした「オスマン40年余の正史/偽史の止揚」の見事さを満喫。15Cよりユーラシア大陸へ北進を続けかつてない他民族多宗教国家を作り上げた存在が暮色漂う中に軍事的敗色濃厚となり私的有力集団が次々と離脱して行く流れ」を愉しめ?た。ミンゲル島という架空のエリア、パンデミック、他国Dr の惨事

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