オルダス・ハクスリー

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すばらしい新世界 ハヤカワepi文庫

オルダス・ハクスリー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151200861
ISBN 10 : 415120086X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
384p;16

内容詳細

すべてを破壊した“九年戦争”の終結後、暴力を排除し、共生・個性・安定をスローガンとする清潔で文明的な世界が形成された。人間は受精卵の段階から選別され、5つの階級に分けられて徹底的に管理・区別されていた。あらゆる問題は消え、幸福が実現されたこの美しい世界で、孤独をかこっていた青年バーナードは、休暇で出かけた保護区で野人ジョンに出会う。すべてのディストピア小説の源流にして不朽の名作、新訳版!

【著者紹介】
オルダス・ハクスリー : 1894年、イングランドのサリー州生まれ。医者を志してイートン校に入学するが、角膜炎を患い退学。視力が回復するとオックスフォード大学のベイリアル・カレッジに入学し、英文学と言語学を学んだ。1916年に初の詩集となる『燃える車輪』を、1921年には初の長篇『クローム・イエロー』を刊行。以降も小説や評論を発表し続け、1932年に『すばらしい新世界』を刊行。オーウェル『一九八四年』と並ぶディストピア文学の祖として、現代にいたるまでさまざまな作品へ強い影響を及ぼしている。1963年没

大森望 : 1961年生、京都大学文学部卒、翻訳家・書評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こーた さん

    本を読むひとは減りつづけ、知性は蔑ろにされ、格差はすすみ、人々は何よりもまず安定をのぞんでいる。この「すばらしい新世界」のおかしさに、いまの世界が追いついてきてしまっているのではないか。そんなことを考え出すと、わたしはこの小説を素直に笑うことはできない。狂気に堕ちいっているのは、世界なのか、それともわたし自身なのか。安定を求めおかしくなっていく社会に、文明などというものに、取りこまれてしまうくらいなら、わたしはひとり野人として生きていくことをのぞむ。たとえ不安定であっても、本を読めるほうがずっといい。

  • (haro-n) さん

    この作品は特異な世界でうまく感想が書けないが、社会のあり方をリアルに考えさせられた。「野人」が登場してから周囲の人々のステレオタイプな反応が際立ち、不気味さを感じた。社会の安定の為であろうと誕生前から管理・操作されることへの抵抗感は拭いがたい。社会は誰のもので幸せとは何だろう?上層部に追従するしかないような社会にならないよう、自分の道は自分で考えて選択したい。社会は、他者とコミュニケーションを通して信頼関係を築きながら作り上げるものであってほしい。選択の自由や言論の自由があることの大切さや尊さを痛感する。

  • 鱒子 さん

    完全に統制された快適な世界。万人は幸福で満たされている。しかし、前半の主人公 バーナード、後半の主人公 ジョン、この2人のはみ出し者によって、ディストピアのファシズムが浮き彫りになります。訳者あとがきで、本書はブラックユーモアであり吹き出すようなギャグ小説だと書いてあります。わたしはもっと悲惨な気持ちで捉えていたので、ええっそうなの!?と、すごく驚きました。次回読むときは、そこら辺を踏まえて読んでみよう。

  • らぱん さん

    練り上げられた設定が素晴らしい。西暦2540年のロンドンは「最大多数の最大幸福」を実現している社会であり、貧困も飢饉も無いし戦争は起きない。個人には四苦八苦は無い。全ての階層の人間に不満が無く、システムとして持続可能ならば理想社会の叩き台にはなるのだろうか。いや、しかし…と、自分の好みの手段ではないし、これは違うと大いに反発するが、間違っていると説得できる自信が無い。そんな揺らぎを与えてくれるところが、長く読まれている理由なのではないか。ゆっくり考えていきたい。いい刺激をもらった。↓

  • k5 さん

    世の中がディストピアっぽくなってきたので、ディストピアものの名作を読む。オーウェルの『1984年』やザミャーチンの『われら』に比べるとストーリーは頭に入ってこないんですが、それだけにディストピア感は際立ちます。シェイクスピアを愛読する野人がいいですね。光文社の版でも読んでみよう。

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