オラウダ・イクイアーノ

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アフリカ人、イクイアーノの生涯の興味深い物語 英国十八世紀文学叢書 第5巻

オラウダ・イクイアーノ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784327180553
ISBN 10 : 4327180556
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アフリカで生まれ11歳で誘拐されて奴隷として海を渡ったオラウダ・イクイアーノ(1745頃〜97)。環大西洋奴隷貿易がピークにあった時代、はたして彼は、どのように生き、どのように自由を獲得したのか。波乱に満ちた元黒人奴隷の生涯を描いた自伝文学の傑作にして、のちの奴隷文学の原型。オルタナティヴな英文学の“興味深い”物語。本邦初訳。

目次 : 著者の故郷、その慣習としきたり、その他/ 著者の生まれと家柄―妹との誘拐―奴隷船の恐怖/ ヴァージニアへ―イングランド到着―降雪の驚き/ ボスコーエン中将とル・クルー氏の名高い戦闘についての詳細/ 迫害、残虐、搾取のさまざまな興味深い実例/ 状況の好転―二度の地震に驚く―三ペンスで商売を始める/ 西インド諸島への嫌悪―自由を手に入れるための計画/ 三つの驚くべき夢―バハマの浅瀬で難破/ マルティニコ到着―新たな困難とイングランドへの航海/ イエス・キリスト信仰への改宗について/ スペインからイングランドへの帰還の途中、十一人の不幸な人々を救出する/ 現在までのさまざまな出来事―王妃陛下への嘆願書―結婚―結び

【著者紹介】
久野陽一 : 1964年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。愛知教育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • テツ

    アフリカで生まれ、イギリスで黒人奴隷となり、てんこ盛りの苦難を乗り越えて晴れて自由の身となり、奴隷貿易廃止運動を行った著者の自叙伝。どんな人間にでも自由は保障され、基本的人権を当然所有しているなどという考えが遍く世界に広がったのなんて本当につい最近のことなんだよな。不自由があたりまえな時代。人種や国籍、その他諸々により人権に差があたりまえのようにあった時代。それを知ることは、今ある程度の自由を謳歌しながら生きる僕たちの義務であると思う。二度とこんなことが繰り返さないように学んでいくことの大切さ。

  • tellme0112

    Googleホームのイラストから興味を持ちリクエスト。庶民の生活習慣を垣間見るような出だしにゾクゾクした。不運ではあるが幸運が重なり何度も命拾いしている。局所的な自己の利益より、誠実であろうとする選択に驚かされる。尽きることのない好奇心、神に運命を委ねるところも彼を支えている。気になるところ。(自分が奴隷として)「生きていくための普通の援助もしないような男たちの手に渡らないよう…」p106を読んで、はて、いまの労働条件はどうだろうかと思った。生きていくための賃金貰えているだろうか。

  • kawauso

    幼い頃にナイジェリアから誘拐されてそのまま奴隷となり、何人かの主に仕えたのちに、稼いだお金で自由を手に入れた人の話。改めて奴隷制度のとんでもなさに、クラクラしてしまう。過酷な状況に死に救いを求めるシーンが何度も出てくるけど、当時多くの人がそうだったのだろうなと何度も辛い気持ちになった。最終的にキリスト教に傾倒する理由が正直理解できなかったのだけど、歴史認識の違いなのかもしれないとハッとする。神も仏もないような辛い状況に、それでも神の救いを求める人の心のあり方が気になった。

  • カネコ

    ◎ 18世紀のアフリカに生まれ、11歳で誘拐され奴隷として何度も転売されながら、超苦難を乗り越え自由を獲得。最後にはイギリスで奴隷貿易廃止運動家として活躍した著者が「みずから著す」 驚愕の自伝。本邦初訳。巻末の訳者の言葉を借りると、奴隷文学であり、冒険物語であり、宗教的伝記であり、政治文書でもある「興味深い物語」。

  • さぶろうの領土

    彼はアフリカで生まれた。幼少期に別部族に誘拐され、奴隷としてアフリカ各地を転々と売られる。その後、彼は白人に売られてアメリカ大陸に連れていかれる。あの悪魔のような船、奴隷船に乗せられて。奴隷としてアメリカ大陸に渡り幾重もの困難を乗り越え自身の能力と、善良な友人に支えられ 奴隷からの解放を得るに至ったオラウダ・イクイアーノの波乱万丈の人生を綴った自伝作品。 『砂糖の世界史』を読んだ時にオラウダ・イクイアーノの自伝の事が書かれていて、日本語訳があったら読みたいと思って検索したら出てきた本。

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