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変身物語 下 岩波文庫

オウィディウス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003212028
ISBN 10 : 4003212029
Format
Books
Publisher
Release Date
February/1984
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

もの音ひとつしない静寂のなか、おぼろな靄に包まれた、嶮しい、暗い坂道を、ふたりはたどっていた。もう地表に近づいているあたりだったが、妻の力が尽きはしないかと、オルペウスは心配になった。そうなると、無性に見たくなる。愛がそうさせたということになるが、とうとう、うしろを振りかえった。と、たちまち…(「オルペウスとエウリュディケ」から)。

目次 : アケロオスとヘラクレス/ ネッソスとデイアネイラ/ ヘラクレスと死の衣/ リカス/ ヘラクレスの神化/ アルクメネとガランティス/ ドリュオペとローティス/ イオラオスと若返りの恵み/ ビュブリスとカウノス/ イピネとイアンテ〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • NAO

    神々の変身物語は、最終的にピュタゴラス的「輪廻転生」の概念へと進み、恒常性と変化との関係を説く。神話の神々のエピソードから始まった「変身」が、次に史実を絡めた伝説の世界に移行し、さらに最終的に論理的に総括されるというその構成の見事さ。『変身物語』で取り上げられた「変身」は、大小合わせて250にも及ぶ。神々たちのちょっとしたエピソードから壮大なトロイア戦争まで、神話や伝説に描かれた神々、人間たちは、この作品の中で生き生きとした永遠の生を与えられている。 

  • イプシロン

    上下分冊の作品は最後まで読むに限るというのが素直な感想。上巻は、物語に繋がりはあるが、縷々転々とした感が否めなかったが、下巻は実に見事な長編物語であると思えたからだ。特に、吟遊詩人オルペウス本人の詩歌が韻文調で挿入されるオルペウス譚とでも言うべき個所が素晴しかった。彼に投げつけられた石までも、詩人に当たるのを嫌がったという表現など、詩人ならではでうっとりしてしまった。下巻はトロイア戦争という半ば神話で半ば史実を歌うくだり辺りから、当時の人々の悲哀が漂い、あとは駆け足で頁を繰るように読んでしまった。

  • fseigojp

    後半はホメーロス補講のような感じで勉強になった アエネイイス同様 ラテン文学の精華と思った

  • パラ野

    500冊目の記念に一部再読。ガニュメデスつまみ読み。この本では水瓶座になってないのね。永遠にユピテルにお酒を注ぎ続けている。ユピテルが激しくガニュメデスに恋い焦がれる描写もいい。ユピテルが人に恋をしたら、やって終わりという印象が強いのですが、ガニュメデスは酒宴なんですよね。アポロンの美少年に対する恋もつられて読んでしまった。

  • em

    有名な話ばかり。注が隅々までわかる喜び…!ホメロスやギリシア悲劇を読みながら細々と神様メモ・系図を作り、どうせすぐ忘れるんだと思っていたのですが、私の脳はまだ死んでいなかった。〈「えうほい」―バッコス神への呼びかけことばである〉これだけでもう色々思い出して楽しめます。ところで大人になってから知ったのは、オデュッセウスがかくも嫌われ者であったこと、黄金のミダス王とロバ耳の王様が同一人物であること。

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