エンリコ・モレッティ

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年収は「住むところ」で決まる

エンリコ・モレッティ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784833420822
ISBN 10 : 4833420821
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

[浮かぶ都市]の高卒者は、[沈む都市]の大卒者より給料が高い――。
気鋭の経済学者が実証した、「ものづくり」大国にとっての不都合な真実!


「いい仕事」はどこにあるのか? なぜ「いい仕事」は特定のエリアに集中するのか?
アメリカでは、シアトル、オースティンといった都市で労働人口増加、投資増加、雇用増加の好循環が生まれている一方、かつて製造業で隆盛を極めたデトロイトなどの都市は過去20年以上にわたり人口流出、失業率の上昇に悩まされている。


両者の格差はそのまま平均賃金格差に反映されており、成長する都市の高卒者の給料は衰退する都市の大卒者の給料よりも高い。
沈む都市周辺にいる限り、スキルアップの努力は大部分が無駄になる。


なぜ特定のエリアに雇用が集中して平均賃金が上がるのか。
本書ではこれを「イノベーション産業の乗数効果」で説明している。
イノベーション系の仕事1件に対し、地元のサービス業の雇用が5件増えるというのだ。
この乗数効果は製造業の2倍。ゆえに富める都市はさらに富み、沈める都市はどんどん沈む。
日本人の働き方、ものづくり重視の産業政策、雇用政策にも一石を投じるであろう一冊。
■イノベーション産業は製造業の3倍のサービス業の雇用を生む
■ご近所さんの教育レベルがあなたの給料を決める
■本当に優秀な人材はそこそこ優秀な人材の100倍優れている
■[沈む都市]は死亡率・離婚率ともに<浮かぶ都市>より高い


「驚くべきことに、ハイテク産業と製造業では、地域の雇用に与える影響が三倍以上も違うのだ。
他にも、アウトソーシングは従来型の製造業のほとんどで雇用を消失させる一方、イノベーション産業では逆に雇用を生み出す場合が多いことも明らかにされる。これらの意外な事実は、我々が抱きがちな[イノベーション産業は雇用を生み出せない]という先入観をガラっと変えるものと言えるだろう」
(安田洋祐氏による本書解説より)




【著者紹介】
エンリコ・モレッティ : 経済学者。カリフォルニア大学バークレー校教授。専門は労働経済学、都市経済学、地域経済学。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)国際成長センター・都市化プログラムディレクター。サンフランシスコ連邦準備銀行客員研究員、全米経済研究所(NBER)リサーチ・アソシエイト、ロンドンの経済政策研究センター(CEPR)及びボンの労働経済学研究所(IZA)リサーチ・フェローを務める。イタリア生まれ。ボッコーニ大学(ミラノ)卒業。カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ふろんた2.0

    自動車などの製造業の没落、IT企業をはじめとしたハイテク企業の隆盛。新たな産業が都市に根をはると、周辺産業の雇用も創出する。学歴による年収の差異はあるものの、地域による格差も生まれる。感覚的に気づいていることもあったが、示唆に富んでいて面白い本だった。

  • mazda

    18〜30才のイタリア人男性の82%が実家で暮らしている、というのは、とても衝撃的な数字でした。日本では考えられない数字だと思いますが、これで国が回っている、ということが驚きです。アメリカでは、高学歴な人ほど引っ越し回数が多い、ということで、それに伴い収入が増えるという論理ですが、まあその点は日本でもある程度はあてはまっているのかな、と思います。

  • shikada

    高収入な人が都市に住むのではなく、都市に住む人が高収入になるのだ、と論じる。ここでいう都市とは、シリコンバレーのようなイノベーション産業の集積した都市のこと。高技能労働者の多い都市では、低技能労働者の収入も高まる。高技能労働者が多いと、@低技能労働者の生産性も高まる。A企業が高度なテクノロジーを導入しやすい。B知識の交流が促進されて、イノベーションが起きやすい。通信技術が発達した現代でも、距離が近い方が知識が伝播しやすい。 「都市は人類最高の発明である」と合わせて読むと納得が深そう。

  • ひろ☆

    ビジネスにより、成長する都市と衰退する都市の差。そこで一つ仕事が生まれると、波及して、他の仕事の雇用も増える。

  • はるー

    読み始めるまで日本の話だと思っていた…けど、主にアメリカの話だったー。書いてあることは確かに、と言うことは多かったものの、日本版もあったら面白いなーと…

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