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英国レシピと暮らしの文化史 家庭医学、科学、日常生活の知恵

エレイン・レオン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562057788
ISBN 10 : 4562057785
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

恐ろしい疫病を予防するケーキ、肺病に効く「カタツムリ水」、壊血病には「ザリガニの粉末」、王様に贈る上級メロンの栽培方法。…17世紀、英国の家庭で代々受け継がれた「レシピ帳」。それは知の集積であり、緻密な家庭戦略だった!マーガレット・W・ロシター科学の女性史賞受賞作。

目次 : 序章 レシピ、家庭、生活の知恵/ 第1章 近代初期のイングランドにおけるレシピ帳作り/ 第2章 離れた地から健康と邸宅を守る/ 第3章 レシピ収集の手順/ 第4章 近代初期の邸宅のレシピ試験/ 第5章 家族史を綴る/ 第6章 売りだされたレシピ/ おわりに 邸宅を飛びだしたレシピ

【著者紹介】
エレイン・レオン : ドイツのマックス・プランク研究所ミネルヴァ・リサーチ・グループリーダー。2006年オックスフォード大学にて近代史博士号取得。医学、科学知識の変遷と生産を研究主題としている

村山美雪 : 英米文学翻訳家。東京都出身。外資系商社、出版社勤務を経て翻訳者となる。19世紀の英国を舞台にしたヒストリカル・ロマンス小説の訳書多数のほか、ノンフィクションを含め、出版翻訳をおもに手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • くさてる

    17世紀当時の英国上流階級社会の人々はレシピ作りに熱中していた。と言っても料理のレシピに限らず、園芸、家庭薬や家族の歴史まで多岐にわたる内容で、それは代々受け継がれていくものだった。レシピの内容についての本だと思ったら、そのレシピがどのように社交に役立ち、貴重なものだったのかという面がメインだったのでちょっと戸惑いましたが、面白かったです。現代よりもずっと「情報」に価値があった時代と言う感じがします。

  • グラコロ

    このタイトルはずるい。私のような英国好きで食いしん坊な読者は簡単に引っ掛かる。正しくは、17世紀の英国上流家庭の医療の処方や暮らしの知恵レシピだ。何代にも渡って、専門家や親戚や村の物知りおばさんのもとに実際に足を運んだり、コネを使って聞いてもらったりして増やした知識や技術を、それをまた実践・実験で役に立つものを選り分け、またそれを子供や友人や出世を望める相手に伝授したりプレゼントしたり。でも、そんなに苦労して集めたレシピの中身にはほとんど触れてないじゃないか!(怒)

  • 茶坊主

    図書館本 17世紀イギリスの上流階級が残した 各家庭のレシピ帳を読み解き、当時の人々の生活を考察したもの。 レシピ帳とはいうものの、料理レシピに限らず、 薬の調合や植物の育て方の知恵など、生活に役立つ情報を各家庭で何代にもわたって収集し、引き継いだもの。 言うなれば「おばあちゃんの知恵袋」的な。 他者からの情報は社交生活を通して、信用を得なければ 教え合うことはなく、レシピ帳を見れば、各家の交際範囲も地位もわかる、というもの。 当時も情報は財産だったのねー

  • takao

    ふむ

  • non_legs

     近代英国の上流階級の人々が記していたレシピ帳を繙き、そこから英国文化を考察した一冊。レシピ帳には料理だけでなく、醸造酒、薬、園芸の方法など多岐にわたっており、当時の家庭の関心事がレシピ帳を通じて何となく察せられるのが面白かった。

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