エルヴィン・ロンメル

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「砂漠の狐」回想録 アフリカ戦線1941〜43

エルヴィン・ロンメル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861826733
ISBN 10 : 486182673X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
追加情報
:
448p;20

内容詳細

本書は、「砂漠の狐」として知られたエルヴィン・ロンメル元帥の遺稿。ロンメルは、1943年にアフリカ戦線の指揮を解かれたのちも、イタリア戦線の視察、さらにはフランスにおいてB軍集団司令官として来るべき連合軍の上陸作戦に対応するための準備作業を進めるなど、多忙な日々を送っていた。その間、わずかな時間をみては、アフリカ戦線の経験をつづった回想録を執筆していたのだった。1944年、ヒトラー暗殺計画に加担したかどで、ロンメルは服毒自殺を強要され、この回想録も未完となった。しかし、ロンメル回想録という歴史的な資料を眠らせておくにはいかないと、かつてその参謀長を務めたフリッツ・バイエルライン将軍とルチー=マリア未亡人が遺された原稿を整理し、解説を付して、1950年に上梓した。しかし、本書は、日本においては、ほとんど存在さえ知られていなかった。当事者が歴史をかたる、極めて重要な資料である。

目次 : 第1章 最初のラウンド/ 第2章 戦車の決闘/ 第3章 一度きりのチャンス/ 第4章 主導権の転換/ 第5章 希望なき戦い/ 第6章 一大退却行/ 第7章 戦線崩壊/ 第8章 闇来たりぬ(ある回顧)

【著者紹介】
エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル : 1891年11月15日‐1944年10月14日。ドイツ国防軍の軍人。第二次大戦時、最年少の五十歳で元帥。フランス「電撃戦」では神出鬼没の猛進撃をみせ、北アフリカにおいては巧みな作戦・戦術によって圧倒的に優勢な敵をたびたび壊滅させたことから、敵は畏敬を込めて「砂漠の狐」と呼んだ。数々の戦功や騎士道精神溢れる人格、指揮官としての天才的な能力などで、今も、「ナポレオン以来」の名将として世界中で人気がある

大木毅 : 1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員等を経て、著述業。2016年より陸上自衛隊幹部学校講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スー さん

    ナチス祭り。ロンメル元帥の回顧録、この人を題材にした本は何冊目かな?多分、軍人の中では一番多いと思う。やはりドイツ軍の貧弱さと味方の足の引っ張り合いに呆れる、ロンメルもイタリア軍の装備の貧弱、練度の低さ、空軍や海軍の力不足補給不足に嘆き、最後は補充とガソリン不足に悲鳴をあげているようで憐れでした。意外とロンメルは前線のイタリア軍を高く評価していてビックリでした。それにドイツ軍の将軍の死傷の多さとラムケがロンメルにチクリ屋と嫌われていたのも驚きました。アフリカの星マルセイユの登場を待ってましたが残念登場せず

  • 電羊齋 さん

    「砂漠の狐」ロンメルの回想録。常に陣頭に立つことを信条としていただけあって、戦闘描写は非常に読ませるものがある。砂漠戦についての考察も興味深い。また、補給での苦慮、ドイツ・イタリア軍首脳部への恨み節が目を惹く。その一方で前線のイタリア軍の戦いぶりを高く評価しているのは彼一流の見識か。訳者解説にもある通り、彼自身の主観、偏見、誤謬も含めてロンメルという人物と北アフリカ戦役を今に伝える貴重な史料だと思う。

  • まつだ さん

    第二次世界大戦において、ドイツ軍北アフリカ戦線でその名をとどろかせたロンメル元帥の自伝。口述、文書を推敲する前に世を去ったので、飾ってない第一感そのまんまの言葉がつづられている。その意味では小松真一「虜人日記」に近い印象を受けた。ロンメルの主観からの批判も多く、もともとどうやっても無理な戦争だったのだろう。結局のところ兵站が作戦の選択肢を決めるため、勝敗はそれが決めるのは、太平洋戦争と同じに感じた。あと原題のほうが編者の意図に合致しているようには思った。

  • K.C. さん

    言わずと知れたドイツ軍北アフリカ戦線を率いた「砂漠の狐」ロンメル元帥の回顧録。全8章に渡り北アフリカ戦線の様子を記録に残しており、それはそれで貴重な軍事資料ではあるが、ロンメル自身がどう思ったか、どう考えたかといった記載は、最終章を除けばあまりなく(補給が来ないという程度)、その意味で、読み物としてはやや退屈。軍事資料としても、(多少はあるけども)詳細な地図などを織り込むなどの工夫があってもよかったかも。 北アフリカ戦線とは関係ないが、図らずも終戦の日に読了。このような惨禍が来ないことを祈るばかり。

  • 相馬 さん

    ロンメルの、アフリカ戦線の回想録。訳者はあの大木毅さん。ロンメルの残した準備稿をロンメル夫人とバイエルラインが纏め、ドイツでは1950年に出たもので。日本初出版。その辺りは訳者解説に詳しい。また、自分が正しかった説のために書かれたものらしいのでかつ主観的なので、その辺りかなり割り引く部分もある。という訳で、戦史的には他の研究書の方が客観的で詳しいが、色々な主張(後付けもあるかも)や総統、ケッセルリンク、リッチーや特にイタリア人に対する感想とかは、色々と面白い。

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