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ISBN 10 : 4862852874
Content Description
カッシーラー(1874‐1945)が渡米する前に母語のドイツ語で執筆した最後の書物(1942年刊)。人文科学と自然科学の論理は異なることを明快に論じている。科学と技術が競い合っていた1940年代、人文学固有の権利が損なわれるなかで、人文学の対象を自然科学の物差しで測れば、まったく違ったものになることを強調し、人文学独自の方法論について考察。人文学の対象とは何か、事物の知覚と表情の知覚、自然の概念と文化の概念の違い、形式的思考と因果的思考について、文化の悲劇、など人文学をめぐる多彩な主題に光を当て、人文学の豊かな可能性を検討する。
目次 : 第1論考 人文学の対象(古代における自然と人間:秩序の成立/ キリスト教におけるロゴスの概念 ほか)/ 第2論考 事物の知覚と表情の知覚(19世紀における自然主義と歴史主義の分裂/ 知覚の現象学:知覚における「それ」と「汝」 ほか)/ 第3論考 自然の概念と文化の概念(文化概念の論理的特性における3つの様相/ 文化の論理:言語と芸術における構造・形式の問題 ほか)/ 第4論考 形式の問題と因果の問題(形式的思考と因果的思考/ 自然科学と人文学の断絶 ほか)/ 第5論考 「文化の悲劇」について(人間文化の正当性:ルソーからカントへ/ 文化における自我の無力:ゲオルク・ジンメル ほか)
【著者紹介】
斉藤伸 : 1983年東京都生まれ。2011年、聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、聖学院大学基礎総合教育部特任助手、東京工芸大学工学部、同大学院工学研究科非常勤講師。主な研究分野は現代哲学、哲学的人間学、言語哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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