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Elgar Violin Concerto, Ades Violin Concerto : Christian Tetzlaff(Vn)John Storgards / BBC Philharmonic

Elgar (1857-1934)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ODE1480
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


テツラフには珍しい英国レパートリー。会心のエルガー、何かを物語るようなアデス

いつものようにブックレットに掲載されたテツラフのインタビュー(英語7ページ、ドイツ語8ページ)によれば、テツラフがエルガーを初めて演奏したのは6年前のこと。以来すっかり魅了され、演奏・録音することに使命さえ感じてきたとのことです。その理由は、一つにはドイツ語圏でこの曲があまり演奏されずに作品の価値に気付くのが遅れたこと。もう一つは昨今の演奏が遅めのテンポによっており、それではこの曲本来の魅力が伝わらないと考えるため。テツラフはこの曲の初録音となったアルバート・サモンズの演奏、そのサモンズと交流のあったハイフェッツの演奏を参照し、どちらも42、3分で全曲を演奏しており、50分前後というこんにちの演奏よりもだいぶ速いテンポが妥当であると結論付けています(テツラフの演奏時間は約43分)。
 もちろん大事なのが所要時間そのものではないことは言うまでもなく、テツラフの演奏は近年の彼の特徴である細部を徹底的に掘ることでニュアンスをめいっぱい引き出すスタイルを堅持。それでいて流れが停滞したり耽溺したりすることなく、気品をもってこの長大な曲を弾き切っています。テツラフが同曲を初めて演奏して「目覚めた」時の共演者であるヨン・ストゥールゴールズとBBCフィルをバックに迎えた当録音は、当人にとって会心の出来栄えだったようです。
 併録のトマス・アデス[1971-]の『同心軌道(Concentric Paths)』はエルガー作品から95年を隔てた2005年の作品。すでにハーデリッヒやペッカ・クーシスト(配信のみ)が録音していて、現代作品の中でも人気があります。3つの楽章は「輪(Rings)」、「道(Paths)」、「円(Rounds)」と名付けられ、ソロ・ヴァイオリンがストーリーを語るように演奏し、オーケストラが様々なサウンドで呼応します。ソロの見せ場が多い第2楽章「道」が曲の核心とのこと。無重力状態を思わせる浮遊感もあれば、弱音によるセンチメンタルな長いフレーズもあり、テツラフは作曲者のパレットの豊かさを遺憾なく音にして伝えてくれます。(輸入元情報)

【収録情報】
1. エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調 Op.61(1910)
2. アデス:ヴァイオリン協奏曲『同心軌道』(2005)

 クリスティアン・テツラフ
(ヴァイオリン)
 BBCフィルハーモニック
 ヨン・ストゥールゴールズ
(指揮)

 録音時期:2024年1月29日(2)、12月7,8日(1)
 録音場所:イギリス、ソルフォード、BBCフィルハーモニック・オーケストラ・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル)

Customer Reviews

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深みを感じるオーケストラの伴奏に乗って独...

投稿日:2025/11/05 (水)

深みを感じるオーケストラの伴奏に乗って独奏が豊かな音色で奏でてゆく響きは実に美しい。スケールも雄大でエルガーの曲を堪能することができる。アデスの作品は、冒頭から耳をそばだたせるほどの魅力があり、ヴァイオリンの美音が詰まった魅力ある曲である。

げたんは さん | 鹿児島県 | 不明

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