初演から100年。英国最高のコンチェルトに新たな呼吸が吹き込まれる
心の奥底を震わせるチェリストが描き出す哀切と希望のエルガー
日本人として初めてロストロポーヴィチ国際コンクールで優勝し、国際的な活動を繰り広げるチェリスト・宮田 大。待望の初コンチェルト録音となる今作はグラスゴー(イギリス)にて、名匠トーマス・ダウスゴー指揮・ BBCスコティッシュ響との共演で、エルガーのチェロ協奏曲を収録。初演から100年を迎えるチェロ屈指の名曲を、気品と哀切に溢れる、宮田 大の圧倒的な演奏で歌い上げます。
「高貴さ」と、振幅豊かな感情表現とを圧倒的な説得力で両立させた、紛うこと無き新時代の名演と言えるだろう。「高貴さ」と、振幅豊かな感情表現とを圧倒的な説得力で両立させた、紛うこと無き新時代の名演と言えるだろう。〜矢澤孝樹 音楽評論〜
宮田 大の素晴らしいチェロが崇高な美を思わせる音色で曲の最後を締めくくる。まさにこの曲にふさわしい理想的な名演だと思う。〜デイヴィッド・マシューズ 作曲家〜(メーカー資料より)
【収録情報】
● エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85
● ヴォーン・ウィリアムズ/D.マシューズ:暗愁のパストラル
宮田 大(チェロ)
BBCスコティッシュ交響楽団
トーマス・ダウスゴー(指揮)
録音時期:2019年8月25,26日
録音場所:グラスゴー、シティ・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
【アーティストプロフィール】
栃木県宇都宮市出身。音楽教師の両親のもと3歳よりチェロを始める。幼少よりその才能は注目をあつめ、9歳より出場するコンクール、第74回日本音楽コンクールを含むすべてに第1位入賞を果たす。
2009年、第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初優勝。
第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第20回出光音楽賞、第13回ホテルオークラ音楽賞など華やかな受賞歴を持つ。第35回江副育英会奨学生。ローム・ミュージックファンデーション奨学生。
桐朋学園音楽部門特待生、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。
2009年にジュネーヴ音楽院卒業、2013年6月にクロンベルク・アカデミー修了。
チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンの各氏に、室内楽を東京クヮルテット、原田禎夫、原田幸一郎、加藤知子、今井信子、リチャード・ヤング、ガボール・タカーチ=ナジの各氏に師事する。
これまでに国内の主要オーケストラはもとより、パリ管弦楽団、フランクフルトシンフォニエッタ、 S.K. ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団などと共演している。小澤征爾、E. インバル、 L. スワロフスキー、 C. ポッペン、 D. エッティンガーなどの指揮者や、 L. ハレル、 G. クレーメル、 Y. バシュメット、 M. ヴェンゲーロフ、 A. デュメイ、日本を代表する多くの演奏家・指揮者と共演し、国内外の音楽祭やソロ活動を活発に行っている。マスメディアへの出演も多く、「小澤征爾さんと音楽で語った日〜チェリスト・宮田大・25歳〜」(芸術祭参加作品)、「カルテットという名の青春」「NHK ワールド "Rising Artists Dai」などのドキュンメントのほか、「クラシック倶楽部」「らららクラシック」「題名のない音楽会」などにも複数回出演している。
CD「Dai First」、「宮田大/チェロ一會集」 SACD「宮田大/チェロ一會集」
DVD&ブルーレイ 「小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 2012 〜チェロ独奏 宮田 大〜」使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製 A.ストラディヴァリウス“Cholm ondeley”である。(メーカー資料より)