CD 輸入盤

エルガー・エディション〜自作自演1926〜33年録音全集(9CD限定盤)

エルガー(1857-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0956942
組み枚数
:
9
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

エルガー・エディション(9CD限定盤)
HMVによる自作自演電気録音をボックス化!


1993年に3枚組セット3巻で発売されたEMIのエルガー・エディションは、マニアの話題を呼んだ好企画でしたが、すでに十数年も廃盤の状態が続いていたので、今回、大幅プライスダウンし、ひとまとめのボックスとして復活するのは、限定発売とはいえ朗報です。
 エルガーは指揮者として卓越した技量を持っていたこともあってか、レコーディングにも大いに関心を持っていたようで、ごく初期のアコースティック録音も残しているほどです。しかし、アコースティック録音はさすがに音が悪すぎるため、今回のセットでは、音質面でだいぶ進歩を遂げた電気方式で残された録音を集めています。
 もちろん進歩したといってもモノラルですし、しかも戦前のものということで、周波数レンジやダイナミックレンジなど物理的な条件の悪さはいうまでもないことですが、それでもこれらのセッション録音に熱心に取り組んだエルガーの姿勢、アプローチを、その演奏から汲み取ることは十分に可能と思われます。
 ここで聴けるエルガーのスタイルは、意外にも濃密な表現が多用される起伏に富むもので、現在、平板に演奏されがちな客観的な様式とは逆といっても良いものです。自作ゆえの自在な強調解釈ともみれますが、こうした演奏で聴けばエルガーの作品がより親しみやすくなることもまた事実。作品に対する熱い思いの伝わる演奏の数々は好きな人にはたまらないものですし、資料としてもその価値は非常に高いものがあります。(HMV)

【収録情報】
CD1
・交響曲第1番変イ長調作品55
 ロンドン交響楽団
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1930年11月

・ファルスタッフ−交響的習作ハ短調作品68
 ロンドン交響楽団
 録音:アビ−・ロード第1スタジオ、ロンドン、1931年11月、1932年2月

CD2
・交響曲第2番変ホ長調作品63
・交響曲第2番〜第3楽章のファースト・テイク
・交響曲第2番〜セカンド・テイクのためのリハーサル
 ロンドン交響楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1927年4月、7月

CD3
・ジェロンティアスの夢作品38(抜粋)
 マーガレット・バルフォア(メゾ・ソプラノ:天使)
 スチュアート・ウィルソン(テナー:ジェロンティアス/ジェロンティアスの魂)
 ハーバート・ハイナー(バス:僧侶/苦悶の天使)
 ロイヤル合唱協会
 ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
 録音:ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン、1927年2月(ライヴ)

・市民のファンファーレ
・ジェロンティアスの夢 作品38(抜粋)
 マーガレット・バルフォア(メゾ・ソプラノ:天使)
 チューダー・デイヴィース(テナー:ジェロンティアス/ジェロンティアスの魂)
 ホレイス・スティーヴンス(バス:苦悶の天使)、他
 ロンドン交響楽団
 録音:ヒアフォード・カテドラル、1927年9月(ライヴ)

・ミュージック・メイカーズ作品69(抜粋)
 合唱団、ロンドン交響楽団
 録音:ヒアフォード・カテドラル、1927年9月(ライヴ)

CD4
・創作主題による変奏曲『エニグマ(謎)』作品36
 ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1926年4月、8月

・ヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61
 イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
 ロンドン交響楽団
 録音:アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン、1932年7月

CD5
・子供の魔法の杖:児童劇のための音楽
 1.第1組曲作品1a
 2.第2組曲作品1b
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1928年12月

・ナースリー組曲
 ロンドン交響楽団
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1931年5月、6月

・セヴァーン川組曲作品87
 録音:アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン、1932年4月
 ロンドン交響楽団

CD6
・希望と栄光の島*
・It comes from the misty ages(『聖ジョージの旗』作品33:エピローグ)
・英国国歌(編:エルガー)
・Croft: O God, our help in ages past
 マーガレット・バルフォア(コントラルト)*
 フィルハーモニック合唱団
 ロンドン交響楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1928年2月

・メディテーション〜『生命の光』
 ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1926年8月

・3つの性格的小品 作品10
 新交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:クイーンズ・ホール、1929年11月&アビー・ロード第1スタジオ、1933年2月

・朝の歌 作品15の1
・夕べの歌 作品15の2
 ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団、ロンドン交響楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1926年4月、1927年4月

・3つのバイエルンの踊り作品27
 ロンドン交響楽団
 録音:クイーンズ・ホール、1927年7月&アビー・ロード第1スタジオ、1932年2月

・インドの王冠:組曲作品66
 ロンドン交響楽団
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1930年9月、11月

・ファンタジアとフーガ ハ短調作品86(バッハ:BWV537、エルガー編曲)
 ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1926年4月

CD7
・フロワサール:演奏会用序曲
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン、1933年2月

・コケイン(ロンドンの下町)序曲
 ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1926年4月

・南国で:演奏会用序曲作品50
 ロンドン交響楽団
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1930年9月

・間奏曲〜ファルスタッフ:交響的習作ハ短調作品68
 新交響楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1929年11月

・チェロ協奏曲ホ短調作品85
 ベアトリス・ハリスン(チェロ)
 新交響楽団
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1928年3月、6月

CD8
・ミニュエット〜伊達男ブランメル
・ローズマリー
・愛のあいさつ
・ミニュエット作品21
・抒情的なセレナード
・五月の歌
・カリッシマ
 新交響楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1929年11月

・ミニュエット〜伊達男ブランメル
 ロンドン交響楽団
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1928年12月

・5つのピアノ即興曲
 エドワード・エルガー(ピアノ)
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1929年11月

・威風堂々:軍隊行進曲作品39(全5曲)
 ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団、ロンドン交響楽団
 録音:クイーンズ・ホール、ロンドン、1926年4月、1927年7月

・希望と栄光の島(エルガーによるイントロダクション付き)
 ロンドン交響楽団
 録音:アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン、1931年11月

CD9
・『神の国』への前奏曲
・威風堂々:軍隊行進曲作品39:第1番、第2番、第4番
・コケイン(ロンドンの下町):演奏会用序曲作品40
 BBC交響楽団
 録音:アビー・ロード第1スタジオ、1933年4月&キングズウェイ・ホール、1932年10月

・セレナード ホ短調作品20
・エレジー作品58
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1933年8月

 以上、エドワード・エルガー(指揮)

【補遺】
・カラクタクス 作品35(2曲)
 ロンドン交響楽団、ローレンス・コリングウッド(指揮)
 録音:アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン、1934年1月

・ミーナ
 ニュー・ライト交響楽団、J.エインスリー・マレイ(指揮)
・ミーナ
 ライト交響楽団、ハイドン・ウッド(指揮)
 録音:アビー・ロード第2&第1スタジオ、ロンドン、1934年2月、1935年1月

・戴冠式行進曲作品65
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、 ランドン・ロナルド(指揮)
 録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン、1935年3月

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Symphony No. 1 in A flat Op. 55 (1992 Remastered Version): I. Andante: nobilmente e semplice - Allegro
  • 02. Symphony No. 1 in A flat Op. 55 (1992 Remastered Version): II. Allegro molto -
  • 03. Symphony No. 1 in A flat Op. 55 (1992 Remastered Version): III. Adagio
  • 04. Symphony No. 1 in A flat Op. 55 (1992 Remastered Version): IV. Lento - Allegro
  • 05. Falstaff: Symphonic Study in C minor Op. 68 (with Elgar's divisions) (1992 Remastered Version): I. Falstaff and Prince Henry
  • 06. Falstaff: Symphonic Study in C minor Op. 68 (with Elgar's divisions) (1992 Remastered Version): II. Eastcheap... [fig. 17]
  • 07. Falstaff: Symphonic Study in C minor Op. 68 (with Elgar's divisions) (1992 Remastered Version): Dream Interlude: 'Jack Falstaff...' [fig. 76]
  • 08. Falstaff: Symphonic Study in C minor Op. 68 (with Elgar's divisions) (1992 Remastered Version): III. Falstaff's march... [fig. 81]
  • 09. Falstaff: Symphonic Study in C minor Op. 68 (with Elgar's divisions) (1992 Remastered Version): Interlude: Gloucestershire. Shallow's orchard - The new king - The hurried ride... [fig. 102]
  • 10. Falstaff: Symphonic Study in C minor Op. 68 (with Elgar's divisions) (1992 Remastered Version): IV. King Henry V's progress... [fig. 114]

ディスク   2

  • 01. Symphony No. 2 in E flat Op. 63 (1992 Remastered Version): I. Allegro vivace e nobilmente
  • 02. Symphony No. 2 in E flat Op. 63 (1992 Remastered Version): II. Larghetto
  • 03. Symphony No. 2 in E flat Op. 63 (1992 Remastered Version): III. Rondo (Presto)
  • 04. Symphony No. 2 in E flat Op. 63 (1992 Remastered Version): IV. Moderato e maestoso
  • 05. III. Rondo (to cue 116): first take (from Symphony No. 2 in E flat Op. 63) (1992 Remastered Version)
  • 06. Rehearsal for second take of III. Rondo (Presto) from Symphony No. 2 in E flat Op. 63 (1992 Remastered Version)

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イギリスの大作曲家、エドワード・エルガー...

投稿日:2022/04/06 (水)

イギリスの大作曲家、エドワード・エルガーは1920年以降は作曲家としてよりも指揮者としての活動に重きを置き、また録音にも取り組んだお陰で、現在でも作曲家の自身による解釈が聴ける貴重な資料となっています。 作曲家の解釈と言うとわりと冷めたというか、客観的に演奏する人が多いような気もしますが、エルガーはどれも細部までしっかりと芯のある熱い演奏です。 熱いと言っても爆演とかではなく、充実した内容と言った方が良いでしょうか。 オーケストラはエルガーと関わりの深いロンドン交響楽団をはじめ、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団、新交響楽団を振っていますが、さすがロンドン交響楽団はこの頃から上手です。 また5つのピアノ即興曲ではエルガーのピアノが聴けます。 これはなかなか貴重だと思います。 威風堂々などはSP盤に収められるよう、カットや速すぎるテンポ設定があるのは時代と言えるでしょうか。 9枚目の余白にはエルガーと同時期に活動したイギリスの演奏家によるエルガー集となっており、ローレンス・コリングウッド指揮、ロンドン交響楽団による『カラクタクス』エイスリー・マレイ指揮、ニュー・ライト交響楽団による『ミーナ』ハイドン・ウッド指揮、ライト交響楽団の『ミーナ』ランドン・ドナルド指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団『戴冠式行進曲』が収録、エルガーのタクトと聴き比べできる。 復刻は戦前の音源としてならまずまずのもの。 CDはクラムシェル仕様ですが、本家からの復刻なのでライナーがついています。

レインボー さん | 不明 | 不明

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ここ数年、クラシックの組み物はクラムシェ...

投稿日:2011/02/24 (木)

ここ数年、クラシックの組み物はクラムシェル・ボックスに、ロックは5CDオリジナルアルバム・クラシックスに買い替えて、保管スペースの削減を図っているが、遂にこれも出ましたか。オリジナルはゴールド・ディスクだったけど、そこまで望んではいけないのだろうなぁ。グラモフォン・アワード受賞作。この値段。今から買う人は本当に幸いだ。もちろん私も買います。パール・レーベルの『エルガー・エディション(アコースティック録音)』もクラムシェル・ボックスで出ないものか。

skydog さん | 静岡県 | 不明

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人物・団体紹介

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エルガー(1857-1934)

近代イギリスを代表する作曲家、サー・エドワード・ウィリアム・エルガーは、1857年6月2日、イギリス中西部ウスター近郊のブロードヒースで生まれました。経済的に恵まれなかったため正規の音楽教育を受けることができず、ほとんど独学で勉強したそうですが、ピアノ調律師で楽器商を営んでいた父親のウィリアムは、生業のかたわら聖ジョージ・ローマ・カトリック教会のオルガニストを務めていたそうですから、やはりその血の

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