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ISBN 10 : 4588010387
Content Description
全3巻の中心となる本巻では、最大幸福主義が政治的急進主義へと転回する過程が精密に叙述される。フランス革命と人権宣言がもたらした思想的危機は、有益性や正義の原理をめぐるベンサムの政治経済理論にいかなる進展をもたらしたか。スミス、バーク、マキントッシュ、ペイン、ゴドウィン、マルサス、J.ミル、リカードゥたちとの思想的交渉を捉えた圧巻の研究。
目次 : 第1章 政治問題(有益性の原理対人権宣言―バークとベンサム/ マキントッシュ、ペインおよびゴドウィン)/ 第2章 経済問題(保護を求める権利―ウィリアム・ゴドウィン/ 人口の原理―ロバート・マルサス)/ 第3章 ベンサム、ジェイムズ・ミルおよびベンサム主義者たち(急進主義の誕生/ アダム・スミスからリカードゥへ/ 民衆の教育/ ベンサムの声望の高まり)
【著者紹介】
エリー アレヴィ : 1870‐1937。1889年高等師範学校に入学、理想主義哲学者A.ダルリュ教授の薫陶を受ける。1892年に卒業後、友人とともに翌年『形而上学と道徳評論』を創刊、生涯その運営に携わる。学生時代には第三共和制の三大事件(ブーランジェ事件、パマナ事件、ドレフュス事件)を経験し、金銭スキャンダル、対独復讐心、ユダヤ人差別というフランス社会の病弊と腐敗からの道徳的再生を終生の課題とした。1893年、フランスの主要官僚養成学校である政治学高等専門学校(通称シアンスポ、現パリ政治学院)教授に就任
永井義雄 : 1931年愛知県生まれ。1954年名古屋大学経済学部卒業、1959年同大学院博士課程満了。金沢大学、名古屋大学、一橋大学、関東学院大学教授を歴任。経済学史・社会思想史専攻。経済学博士、名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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