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小さな魚 新版 モンテ・カッシノの陥落

エリック・c・ホガード

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784866001289
ISBN 10 : 4866001283
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第二次世界大戦下のイタリアで、孤児グイドがアンナとマリオという2人の仲間を守りながら、戦争による飢えと孤独と恐怖の中を生き抜き、ナポリからカッシノまで放浪する物語です。
その中でグイドは、戦争や戦争を起こす大人たちの世界を理解することになりますが、それはある意味では、大人の世界への痛烈な批判でもあります。しかし、この作品の底に流れている人間に対する深い洞察、人間同士憎み合うのではなく、それぞれの違いを越えて理解し合うことこそが大切だと学んでいく少年グイドの姿は、誰もの胸に感動をもたらします。
1967年に発表された『小さな魚』(原書)は、ボストン・グローブ・ホーン・ブック賞に続き、ブック・ワールド児童文学賞、ジェーン・アダムズ児童文学賞など、さまざまな賞を受賞した作品です。

発行=富山房企畫 発売=冨山房インターナショナル

【著者紹介】
エリック・C.ホガード : 1923年デンマーク生まれ。渡米後、英語で創作活動を始める。児童文学のほかに、詩作や劇作の分野でも活躍し、アンデルセンの作品の英訳者としても知られている。2009年死去

犬飼和雄 : 1930年神奈川県生まれ。法政大学名誉教授。2024年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しずくちゃん

    第二次大戦中のイタリア。12才のグイド少年は孤児になってしまい、おじさんの家も出て洞窟暮らしをするが、そこも追い出され、やはり孤児のアンナと幼い弟のマリオ姉弟と共に放浪の旅に出る。絶望の淵を数少ない親切な人々を頼りに、それでも良心を失わずに生きようとする3人。切なすぎる。抱きしめたくなりました。グイドは思う「大地はきっとこう思っている。人間というのは、なんとばかなのだ。わしの上に住んでいる動物のなかで、いちばん利口で、いちばんばかなのが人間だ」

  • HISA

    ☆☆☆☆東京子ども図書館の「今、この本を子どもの手に」に掲載されていたので、自館に購入したかった本。この度再版!こんな良質な、しかし地味で売れなそうな本が再版される事に感動する。冨山房様、素晴らしいです!1943年、3人の孤児がイタリアを放浪する。戦争とは?人間とは?厳しい生活の中で成長していく少年の強さに胸を打たれる。

  • 小説大好き

    大戦がテーマの児童文学を読むのは、横浜大空襲が題材の上坂高生『空が落ちてくる』に続き今年2冊目です。両作に意外なほど類似点が多く、読み比べてみるのも面白いと感じました。共に12歳前後の子どもが主人公であり、家族を亡くした少年少女が支え合って生き延びていく構成になっています。終始横浜を舞台にしていた『空が〜』と比較すると、本作はよりディアスポラ的な色合いが強く、まえがきのオデュッセイアへの言及、「馬小屋」「洞窟」といった装置を鑑みれば、恐らく主人公を聖人・英雄と重なるように描く意図があったのではと思います。

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