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ミステリウム 創元ライブラリ

エリック・マコーマック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488070885
ISBN 10 : 4488070884
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ある炭鉱町に、ひとりの男がやって来る。水の循環の研究者だというその男は、小川の水を調べ、廃坑になった炭鉱や町の歴史に興味を持ち、骨董屋の女性アンナの心を奪いもする。まもなく、共同墓地の墓石が破壊され、図書館の本に酸をかけられる異様な事件が続き殺人事件まで起きる。そして住人たちが次々に正体不明の病に侵されていく。伝染病か、飲料水に投げ込まれた毒か? マコーマックらしさ全開の不気味な奇想小説!

【著者紹介】
エリック・マコーマック : 1938年、スコットランド生まれ。グラスゴー大学を卒業。1966年、カナダに移住。マニトバ大学、ウォータールー大学で17世紀および現代英文学の教鞭を執った。2023年5月没

増田まもる : 1949年宮城県生まれ。早稲田大学文学部中退。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tokko

    読者は見習い記者のマックスウェルと同じ視点で情報を獲得していく。しかしその情報が、あまりにもお誂え向きで一つの事実へと向かっていくのだが…。喋り続けて死にいたる病気、というのが曲者で、彼らは真実を話しているのだろうか。エーケンの手記や告白、カークの手紙すら疑わしくどれを信じたらいいのかわからない。そもそも真実なるものが、本当に存在しているのだろうか。次第に街の人々の言う「真実を語ることができるのは、あなたがあまりよく知らない時だけ」という言葉が、謎めいた箴言から具体的な警告として機能し始める。必読書です。

  • ゆう

    「不可能ゆえに確かなり」言い換えれば「可能ゆえに不確かなり」 実際はどの町でも同じことなのだろうが、複数の可能性があって正体を捉えられない町の風景が、常に雨が降ったり霧が丘から流れ込んでくる陰鬱なものだったので不確実性を視覚的にもよく表していて効果的だったと思う。何とも言えない読後感……瞑想後のような、寝起きのような。作者の姿勢は、推理小説とは異なり人の行動には確実な動機がなく、事件はきれいに解決できるものではないというものなので、より現実味のある不確実な世の中を描写している感じがする。

  • Porco

    閉鎖的な町に突如として現れた水文学者(is何?)を名乗る男の来訪から始まり、怒涛のように町を襲う災禍。しかし実は町には陰惨な歴史があり、災禍の謎を追うにつれ町の歴史の謎が...というミステリっぽい導入なものの、その想定が吹っ飛ぶ不条理劇。第五章を読み終えた後は形の見えないふわふわした「結局どういう話だったんだ?」という疑問と後引く座りの悪い謎が残った。 (1/2)

  • ten_kawa

    (3.5)小さな炭鉱町で奇怪な病が蔓延する。雄弁になり、言語がおかしくなり、いずれ死ぬ。それを追う若者と行政官。ミステリー仕立てで謎を明かそうとする物語。おどろおどろしくて偏執的。身体をものとして弄ぶところがあるのが、気持ち悪さを増長する。それらはマコーマックらしく相変わらずで、それが癖になる。真実が分かりそうで分からない、薄気味悪い霧の中を抜けられない読書。歯がゆさが残っていて、これは面白かった!と声高に言いづらい。でも気になってしまうマコーマック。もっと追い続けてみたい。

  • ふゆきち

    マコーマックの他の著書に比べると、大分取っつきやすい気がします。それでも十分に変な小説ですが。構成が面白い一冊でした。

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