エリザベス・ボウエン

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最後の九月

エリザベス・ボウエン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784880593982
ISBN 10 : 4880593982
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1920年、アイルランド独立戦争のさなか、広大な森に囲まれた地方地主の邸宅(ビッグハウス)は、騒乱をよそに、土着のアイルランド人も、イギリス軍の将校も出入りする、優雅で奇妙な場となっていた。そうした邸宅のひとつ、ダニエルズタウンに身を寄せる19歳のロイス。心躍らせるテニスパーティやダンス、イギリス軍将校との恋…。彼女は無垢を脱して成熟し、自由な女になることを夢見ていた。しかし、紛争の複雑な現実はそれを許さなかった。ダニエルズタウンにも抗争の火が放たれ、幸福な秋を二度と迎えることはなかった…。

【著者紹介】
エリザベス・ボウエン : 1899年、アイルランドのダブリンに生まれる。7歳でイングランドに渡り、以後、ロンドンとコーク州にある邸宅(ボウエンズコート)を行き来して過ごした。1923年に短篇集Encountersを刊行。26年最初の長編小説The Hotelを書き上げる。生涯で10編の長編小説と、約90の短編小説を執筆。48年に大英帝国勲章(CBE)を受勲。64年に英国王立文学協会より文学勲爵士を授与される。晩年の作「エヴァ・トラウト」は70年のブッカー賞候補となる。1973年ロンドンに没する

太田良子 : 東京生まれ。東洋英和女学院大学名誉教授。英米文学翻訳家。日本文藝家協会会員。2013年、エリザベス・ボウエン研究会をたちあげ、その研究と紹介に力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    田舎の大きな家で豊かに暮らす人達。リチャード家にやってくる人達の人間模様は、そうややこしいものではない。夫が妻のどちらかが、血縁関係にあったり、友人であったり、またその家族だったり。しかし、どこか不調和があるように思えてくるのは、そこにまじる、アイルランドとイギリスという区別。舞台はアイルランドなのに、イギリス人がいる。若い男達は近くの軍隊に行っている。若い娘達はその中から夫選びをするのだが...。幕切れの仕方に、唖然とした。

  • まふ

    1922年アイルランド国独立以前の英国植民地時代における「アングロ・アイリシュ」の支配階級の人々の話。ネイラー家に預けられた姪のロイスが主人公。叔母のマイラをはじめ親戚縁者たちが集合・離散する狭い社会での「社交の毎日」が描かれる。出てくる人物の説明が少なく、会話も飛んだりする叙述に戸惑ったが、慣れると結構面白い。とは言え、どうでもいいような話題が少し多すぎる気がした。それは、あたかも「アングロ・アイリッシュ」がムダな社会階層だった、というかのような書き方にも読めた。G621/1000。

  • NAO

    レディ・ネイラーは、アングロ−アイリッシュの典型として描かれている。屋敷にやって来る友人たちは同じ階級とはいえ、地盤を失った者たちばかりで、その分レディ・ネイラーの暮らしぶりを客観的に見ているが、レディ・ネイラーは、頑として生活スタイルを変えようとはせず、彼女の考え方はワンパターンで、それを周囲の人々皆に押し付ける。自分の周囲に高い壁を張り巡らせ、壁の外の出来事には見て見ぬふりをする。そういった生活に息苦しさを感じているロイスでさえ、「私は型にはまっていたいの」と言うのだから、アングロ・アイリッシュの⇒

  • 星落秋風五丈原

    アイルランドに住む一族の物語。ずっと同じ訳者なのですが、違和感がある描写が散見されて非常に読むのが辛かったです。

  • みつ

    表紙の絵を含む装丁と題名に惹かれ初めて読む作家。冒頭にプルーストが引用され、1920年頃(p140に「ソンムで戦死」という会話があったのでようやくわかる)の館に集う人々が静かな筆致で描かれる様はヴァージニア・ウルフのよう・・・であるが、読みにくさは両作家以上。非常に多くの登場人物が会話を続ける描写は一般の小説のようだが、登場人物たちであれば知っている状況が読み手には一向に明かされず、内面や会話の主が頻繁に変わることが感情移入を妨げる。終わりにアイルランド独立の混乱が彼らの世界を一変させることが示される。

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