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数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか 社会的な視点から科学的予測を考える

エリカ・トンプソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784826902724
ISBN 10 : 4826902727
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

パンデミックや気候変動の予測、金融リスク管理などの実例をあげながら、数理モデルに潜む本質的な問題を明らかにする。

目次 : 1 モデルランドとはどこのこと/ 2 箱に入れて考える―モデル化するとはどういうことか/ 3 モデルはメタファーのようなもの―比喩としてのモデル/ 4 犬に最も似ている猫―モデルの解釈/ 5 作り話と予測と確信―モデルとナラティブの関係/ 6 説明責任の空白―モデルの役割と専門家の役割/ 7 万物の支配者―経済モデルと金融モデル/ 8 込み入った空気―天気モデルと気候モデル/ 9 完全なる制御下―感染症と疫学モデル/ 10 モデルランドからの脱出

【著者紹介】
エリカ・トンプソン : ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの工学部・科学技術工学公共政策学科の准教授。意思決定のための数理モデルを研究している。ロンドン数学研究所研究員、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのデータサイエンス研究所・客員上席研究員も務める

塩原通緒 : 翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • shin_ash

    「モデルによる予測結果の報告」と「モデルを通じた現実世界の理解に関する説明」の違いを解説している様に思う。ウィットに富んだ表現が訳し難かったのか、折角の気の利いた言い回しがかえって解り難くなってるところもあるが、こう言う概念は多かれ少なかれある程度モデルによる理解を他人に説明した経験のある人でないと理解できない様に思える。自分を振り返ってもどこかの段階でモデルに対して「自分の理解に責任を持つ」覚悟を自覚した様な気がするし、そうでない人の相談や報告はどこか内容への責任が他人任せの印象を受ける。気をつけたい。

  • 鴨長石

    数理モデルの表現はあくまで「モデルランド」の話で、現実世界とは異なる。モデルの専門家だからこその指摘で、一般人の我々も肝に銘じるべき事実である。まとめとして提示される、責任あるモデリングのための5つの原則「目的を定義する」「わからないと言わない」「価値判断をする」「モデルランドではなく現実世界のことを書く」「多くのモデルを使用する」はよく整理されており、素人がモデルを適切に判断するための指針ともなる。ただ、地球温暖化と感染症についてはそれまでの慎重な姿勢と異なり、中立性を欠いているのではないかと感じた。

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