エマニュエル・トッド

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老人支配国家 日本の危機 文春新書

エマニュエル・トッド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166613397
ISBN 10 : 4166613391
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

若者の生活を犠牲にして老人のコロナ死亡率を抑えた日本だが、社会の存続に重要なのは高齢者の死亡率より出生率だ。「家族」が日本社会の基礎だが、「家族」の過剰な重視は「非婚化」「少子化」を招き、かえって「家族」を殺す。

目次 : 1 老人支配と日本の危機(コロナで犠牲になったのは誰か/ 日本は核を持つべきだ ほか)/ 2 アングロサクソンのダイナミクス(トランプ以後の世界史を語ろう/ それでも米国が世界史をリードする ほか)/ 3 「ドイツ帝国」と化したEU(ユーロが欧州のデモクラシーを破壊する/ トッドが読む、ピケティ『21世紀の資本』)/ 4 「家族」という日本の病(「直系家族病」としての少子化(磯田道史×E.トッド)/ トッドが語る、日本の天皇・女性・歴史(本郷和人×E.トッド))

【著者紹介】
エマニュエル・トッド : 1951年生まれ。フランスの歴史人口学者・家族人類学者。国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目する方法論により、『最後の転落』(76年)で「ソ連崩壊」を、『帝国以後』(2002年)で「米国発の金融危機」を、『文明の接近』(07年)で「アラブの春」を、さらにはトランプ勝利、英国EU離脱なども次々に“予言”

堀茂樹 : 1952年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。専門はフランス文学・思想

大野舞 (イラストレーター) : 1983年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。パリ大学東アジア人文科学研究科博士課程所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ねこ さん

    著者のエマニュエル・トッド はフランスの人口統計学者で歴史学者で人類学者。研究分野は歴史人口学、家族人類学。家族人類学とは、「絶対核家族」(親の遺言で相続者を指名)の英米、「平等主義核家族」のフランス「直系家族」(長子相続)の日本など、家族構造によってその国の行末を考えていく学問です。日本は人口減少に歯止めが掛からず、しかも年配者の都合ばかりが優先されている国である。解決案として日本人になりたい移民を特定の国からの集中させる事なく、質の高い教育を受けた者を毎年人数を決め受け入れる必要がある。私も同意見だ。

  • あすなろ さん

    一度読んでみたいと思っていた仏の歴史人口学者・家族人類学者であるトッド氏の本。本書は、最近の寄稿文や対談を集め、最新原稿を付け加えたものであり、題名が本書の内容を表したものではないが、なかなか興味深いその慧眼を拝読したのである。その感想・印象はと言えば、収録対談のお相手の一人である本郷和人氏が上手く伝えられている。トッド氏の仮説を立てる力というのは凄いのだ、と。正にその通りだと思った。得られた知識や考え、そしてそこから考える自らの思考というのは大きいものがあった。別のトッド氏の著書を読んでみたいと思う。

  • tamami さん

    フランスの歴史家、人口人類学者でもあるエマニュエル・トッドさんの文藝春秋などの雑誌に発表された評論をまとめたもの。岡目八目とでもいうのでしょうか、わが国の人口や家族についての指摘は首肯せざるを得ない項目が多い。国の存亡に関わる問題として、「人口減少」と「少子化」が挙げられているが、その要因の一つが「直系家族病」ともいうべき日本の家族構造にある、と言う指摘など、「家族」のあり方はどこでも基本的に同じであると思い込んでいた身にとっては、脳天を衝かれた思いだった。イスラーム社会でのイトコ婚率が三割ほどを占め、そ

  • belalugosi6997 さん

    天才翻訳家堀茂樹氏。斬れる刀のトッド氏が日本で人気なのは鞘(翻訳)のお陰。著書を読むば如実にわかる。典型的なのはピケティの章である、堀茂樹氏訳の後に読むと私には難しかった。興味深いのは思想が邪魔して投票先がたとえ自分達にとって不利であっても思想を優先してしまう。これは日本でもありえる、例えば「自分は保守である」自認すると自民党政権を支持してしまう。ところが自民党政権はグローバリズムであり中間層を没落させる新自由主義である。こうなると保守どころか売国政権である。思想よりも経済政策で選ぶべきである。ベスト著書

  • ルピナスさん さん

    地政学において重要なのは、相手をバカだと思ってはいけないということであり、核兵器は純粋に個別的な自己防衛のためにあり、対露接近が日本の国益に適い、中国は「砂でできた巨人」に過ぎない。トッド氏が見る世界は受け入れ難く吐き気まで催す始末。来年トランプ氏の顔を見る機会が増える事を踏まえ、常識なんて存在しないのだと頭に叩き込んでおきたい。私は日本が移民受入に柔軟になる事を願っているが、トッド氏がこれを経済問題よりも人口問題として、直系家族的な価値観が育児と仕事の両立の障壁となっていると考えている点には大いに共感。

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