エドワード ウィルソンリー

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コロンブスの図書館

エドワード ウィルソンリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784760150908
ISBN 10 : 4760150900
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1539年、スペイン・セビーリャ―世界最高の図書館をつくりあげたのはコロンブスの息子だった。あらゆる分野におよぶ蔵書は、ヨーロッパ一の規模を誇り、さらにその図書館には驚くべき“仕掛け”があった―。持ち主の名はエルナンド・コロン、コロンブスの私生児である。15世紀半ばのグーテンベルクの印刷革命から100年足らず、ルネサンス、宗教改革、大航海時代の最前線で世界のありとあらゆる情報を集めて目録化しようと試みた書物狂の知られざる物語。

目次 : プロローグ セビーリャ 一五三九年七月一二日/ 第1部 魔法使いの弟子(大洋からの帰還/ 純血の宮廷で/ 予言の書/ 父と子/ 夜の知識)/ 第2部 絵であらわされる言語(靴と船と封〓/ 世界都市/ 秩序の構造/ 辞書の帝国)/ 第3部 世界地図(悪魔は細部に宿る/ 故郷に勝る場所はなし/ 切り取る/ 壁のない図書館)/ 第4部 ものに秩序を与える(新たなヨーロッパ、変わらないヨーロッパ/ どこにもない国の王/ 最後の指示/ エピローグ―船のかけら)

【著者紹介】
エドワード・ウィルソン=リー : ケニアに生まれ、スイスを経て、オックスフォード、ケンブリッジで大学時代を過ごす。現在はケンブリッジ大学シドニー・サセックス・カレッジで中世・ルネサンス文学を教える。主な著書にShakespeare in Swahililandなどがある。『コロンブスの図書館』でジェイムズ・テイト・ブラック記念賞最終ノミネート、ヘッセル・ティルトマン賞受賞

五十嵐加奈子訳 : 翻訳家。東京外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    読後に腹に落ちる冒頭の「土」の件。記録への拘りは、単なる文字好きのみならず、父兄を筆頭とした一族の名誉のための自衛手段であり、母国愛が根底。後ろを見ることなく、如何に前進するかという姿勢となるのも自然。これこそ、提督から受け継いだ気概という感。故に、夢の叶った提督3回目の航海は、さぞやエルナンドにとって感慨深い記録と記憶に残る旅になったと推察。提督の”鎖”に垣間見る親子の信念も、もれなく印象的。自然災害や略奪を乗り越えて遺った目録。エルナンドのぶれない「志」の結晶と考えたい。

  • おさむ

    新聞各紙の書評で絶賛されていたコロンブスの息子、エルナンドの人生を追ったノンフィクション。稀代の蒐集家で記録魔であった彼は、父の遺産を使い、欧州中の書籍1万5千冊超や地図、版画を集めた私設図書館を作った。新大陸の発見者という特権を巡り、親族や冒険家らと骨肉の争いを演じていた事実が興味深い。コロンブスを名を残せたのは、息子を含む支援者らが発見劇を聖書に絡めた物語にした要素が奏功したのだという。歴史はこうして作られるという実例ですね。米国でコロンブス像が倒されているいま、この本を読むとは歴史の皮肉なのか‥‥。

  • 星落秋風五丈原

     最近は「いよっ国がみえるぞ」(意欲に燃える説も)と覚えるらしい。1492年は、コロンブスがアメリカ大陸を発見した年として、世界史試験の頻出問題の一つだ。だが、オトナになって考えてみれば、ヘンな話だ。そもそも発見て何だ発見て。既に土地があって人もいたのに、まるで自分が初めて見つけたみたいに、勝手に国王に言上して領主にしてもらおうとするなんて厚かましい。確かにコロンブスの息子が何をしたかなんて後世の人は関心がない。でも彼がいなければコロンブスの業績は知られなかった。まあかなり吹いていた気味はあるけれど。

  • まさ

    航海により道を切り拓くコロンブス。その子、エルナンドもまた父とは違う大海原を航海をしているかのよう。書籍や版画の蒐集は、無秩序にも思う部分もある。しかし、すべての学びがこの世における生活に向けられうるという人文主義の思想の基礎があるからこそ、それらは図書館に収まるものとして形作られていく。そして、「目録」ができあがっていく。その過程もまた大変興味深い。この1冊そのものはもちろん、目録に上る数々の書から知的好奇心をくすぐられる読者もまた航海する人か。

  • スプリント

    クリストファー・コロンブスの次男が当時としては画期的なコンセプトの図書館を設立しようとしたことが書かれています。偉大な父の業績を残すため、一族を守るためにまさにヨーロッパと新大陸を奔走します。当時のヨーロッパの政治的なエピソードもふんだんに絡んでおり歴史が好きな人ははまると思います。

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