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シナバー 辰砂都市 創元sf文庫

エドワード・ブライアント

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488626112
ISBN 10 : 4488626114
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
市田泉 ,  

Content Description

朱き砂漠の果てに忽然とあらわれる遠未来都市〈シナバー〉。市民たちは機械知性の管理のもと、永遠の命を享受していた。奔放で美しい〈ネットワーク〉のスター、トルマリン・ヘイズ。奇抜な発明で都市を騒がせる、何でも屋の科学者ティムナス・オブレゴン。幼子の乳母となるため、母性と知性を強化された巨大猫ジェイド・ブルー。珍奇な愉しみに満ちた彼らの日々はしかし、メランコリアと頽廃の影に侵されつつあった――ネビュラ賞作家ブライアントが、バラードの名作〈ヴァーミリオン・サンズ〉へ捧げた、幻のSF連作ついに邦訳!

【著者紹介】
市田泉 : 1966年生まれ、お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家

エドワード・ブライアント : 1945年ニューヨーク州生まれ。68年にワイオミング大学で修士号を取得。クラリオン・ワークショップに参加する。79年に「石」が、その翌年に「ジャイ‐アント」がネビュラ賞短編部門を受賞。詩的かつ印象的な短編の名手として知られ、ほかに詩、ノンフィクション、批評、評論も執筆する。2017年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Shun

    砂漠の奥深く大海を眺望できる陸の孤島に近未来都市シナバーはある。高度な人工知能が管理する社会、住民は老化から解放され、また人類としての種からも解放された多様な形質を持つ人々は理想郷での暮らしに安穏としてきた。ユートピアという虚構は人々から活力を奪い、頽廃とした空気はやがて都市の構造を覆す転機となっていく。本作が刊行されたのは約50年前ということを考えると、古さを感じずにはいられないSF設定やガジェットも気にはならない。それよりも今現在賛否の議論が活発な”多様性”に関する現代社会を予知した描写に舌を巻く。

  • 本の蟲

    『ヴァーミリオン・サンズ』にインスピレーションを得て書かれた、砂漠の果ての未来都市オムニバスSF。作中設定・常識・用語説明が一切ないまま放り出される、SFにはありがちな始まり方なので、やや取っつきにくい部分はある。自分はバラードに代表される有閑退廃世界にさほど思い入れがないので、好みの問題かも。あとがきでも触れられている「ヘイズとヘテロ型女性」と怪獣SFとも言える「シャーキング・タウン」は面白く読めた

  • スターライト

    『シナバー』はLDGと呼ばれたグループの一人、エドワード・ブライアントによる連作短篇集。本人も述懐している通り、バラードの〈ヴァーミリオン・サンズ〉に触発されて書かれたもの。シナバーへ至る道に現れた男カフターの話「シナバーへの道」を劈頭に、シナバーの終焉を描く「ブレイン・ターミナル」までシナバーに住む人々の物語が紡がれる。巻末解説にあるとおり、コードウェイナー・スミスの影響は確実にあるだろう。望めば不死も得られ、形態も自由に変えられる退廃感漂うこの都市は、70年代の時代の空気を見事に表現している。

  • 土筆

    約50年前のSF。老いない都市シナバーでの暮らしを描いた短編集。登場人物や設定の説明なく物語は始まり、フランスの白黒映画を見てるよう。他の方が良いと薦めてる本を楽しめないと寂しくなる。お酒を飲んでたせいか。

  • rinakko

    〈ヴァーミリオン・サンズ〉からインスピレーションを受けた作品なんて、読まずにはいられない。つい期待した “あの世界と地続き” のような内容ではなかったけれど、70年代頃のSFの懐かしい雰囲気は楽しめた。

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