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ロ-マ帝国衰亡史 7

エドワード・ギボン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480082671
ISBN 10 : 4480082670
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1996
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

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  • アミアンの和約

    本書からビザンティン帝国は傑出した皇帝が出てこないという”英雄無き時代”に突入する。そのせいかヘラクリウス朝〜コムネヌス朝までの数百年をまとめて概説するというダイジェスト形式になっている。だからなのか表紙もビザンティン皇帝ではなくシャルルマーニュとなっている。そこに描かれるのはもはや国家意思というものがなく、目先の政局に明け暮れるだけのビザンティン宮廷の姿である。残りの3冊では恐らくイスラム、十字軍、オスマンが主役で、もはやビザンティンは脇役であろうが、脇役なりの姿というものを見届けたい。

  • 加納恭史

    山登りに興味が戻って、手稲山に向かった。昨日の午前の雨は少しがっかり。清宮の活躍や相撲のテレビで釘ずけ。ぼんやりして読書は数日進まない。東ローマ(ビザンツ)帝国とイスラム帝国の戦い。この頃のキリスト教の展開は複雑怪奇だな。ビザンツ帝国ではエフェソスやカルケドンの公会議があるものの結論は分かりにくい。結局ギリシヤ正教に落ち着くのだが、ネストリウス派やキリストの実像を巡り単性説や仮現説など修道院や都市の司教の勢力争いも凄まじい。エジプトでもマロン派やコプト派もある。ギリシャ正教も国別であり総本山はどこだろう。

  • ロビン

    7巻は、引き続きビザンティン帝国の皇帝たちを描きつつ、ホスロー1世(ヌシルヴァン)、2世(『ホスローとシーリーン』の主人公)の治世や、彼らのササン朝ペルシアと戦って勝利した皇帝ヘラクリウスの治世、景教として中国で布教されたネストリウス派、また異端を決めるエフェソスやカルケドン公会議、単意説・単性説などのキリスト教神学史、聖像をめぐる偶像崇拝問題、フランク王国のカール・マルテルによるキリスト教世界防衛や、所謂ピピンの寄進とカールの戴冠ーイタリアの独立、初代神聖ローマ皇帝オットー1世の戴冠などが描かれる。

  • 刳森伸一

    本巻は足を速めて東ローマ帝国の事跡を追う。数百年の年月が一気呵成に経過する。その間、当然浮き沈みがあるが、少し長い期間でみれば、明らかに凋落と一途を辿っている。多くの皇帝が小物であるが、その中には名君と呼んで差し支えない人もいて、そんな名君の時代には攻勢に出て成功することもある。ただ衰退するだけではない、というのは多分救いなのだろう。シャルルマーニュ大帝もローマ帝国の一環として記述されており、ローマの遺産の奥深さを感じる。

  • Βουλγαροκτόνος

    【東ユスティヌス2世〜アンドロニコス1世/西ピピン〜カール4世】600年に渡るビザンツ史を1章を使って通覧しており、歴史学者からは駄作と評されているようだが、あまり面白いところでもないのでこれくらいで丁度いいと思う。単性論・イコノクラスム(聖像破壊運動)など、キリスト教のテーマにも若干興味は持てる。カール大帝・オットー1世などの有名どころも。だが、とにかく各所の翻訳が直訳調で分かりにくい(つまらなく感じる原因の1つ)。「大秦景教流行中国碑」の「秦」を「泰」と誤植するのはちょっと常識を疑う。

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