エドワード・アンダースン

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夜の人々 新潮文庫

エドワード・アンダースン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102405215
ISBN 10 : 4102405216
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
矢口誠 ,  

Content Description

終身刑で収監中だった青年ボウイは、囚人仲間二人とともに刑務所を脱獄する。さっそく銀行を襲い次々と犯行を重ねるなか、逃亡先でボウイが出会ったのは、仲間の遠縁の娘キーチー。二人は互いに惹かれ合っていくが、自動車事故現場で仲間の一人が警官を射殺し、誤報からボウイは殺人犯として追われることに……。堕ちていく青春像を活写しR・チャンドラーに激賞された、ノワール小説の原点。

【著者紹介】
エドワード・アンダースン : 1905‐1969。1905年、テキサス州ウェザーフォード生まれ。オクラホマ州アードモアの新聞社に入社し、印刷工の見習いとなる。その後、同地で記者として働き始め、10紙以上の新聞社に勤める。プロボクサーとして活動したこともあるという。’35年、Hungry Menで作家デビュー。’37年発表の『夜の人々』は、’48年にニコラス・レイ監督により、’74年にはロバート・アルトマン監督により(邦題「ボウイ&キーチ」)映画化された

矢口誠 : 1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    流されるように犯罪に手を染めたボウイは自分はやり直せると信じている。それはボウイは自身の誠実さを守ろうとし、相手にもそれを以て報いようとしているからだ。しかし、その相手は必ずしも彼と同じ誠実さを持っている訳ではない。その事を理解しきれなかった彼は若く、甘く、青すぎた。そんな中、彼は運命の人、キーチーと出逢い、のっぴきならない状況下で逃亡生活を始めるが・・・。二人の生活が甘い分、結末が切ない。そしてマスコミによって歪曲化される人物像や犯罪者を創り出す社会の歪みに対しての呪詛など、今読んでも先進的だ。

  • maja

    脱獄仲間たちと銀行を狙いものにするボウィ。そもそもちょっとした弾みで入ってしまったこの世界を彼は深く考えることもない。同時代に実在したアウトローを描いたJCブレイクの小説を思い浮かべる。逃亡先で出会う運命の女キーチー。彼女との家庭を夢みながらも彼はそこに自分をスライドさせることができない。仲間たちの駄目っぷりがどうなってもぐだぐだでボウィの迷いや未熟さが歯がゆい。歯に金を被せるとか出てくる女性は現実的だ。動画でthieves like us をみつけたのでこれも楽しみ。

  • リュウジ

    ★2大恐慌時代に生きる若者が不遇な者達と銀行強盗を繰り返し、最後は愛する彼女と…。闇バイトに簡単に手を染める奴らも主人公たちと似た信条かつ閉塞感なのかもね。あと訳者が原文が難解、既に死語化した俗語も多く…と書いていたが、訳がしっくりこず。また内容にあの時代の渇きが物足りず、怒りの葡萄、タバコロード、ボニー&クライドの記憶で補填。それと「夜の人々」は原作を最初に映画化した作品に込めたタイトルだな。原題「Thieves Like Us(意訳:お前らも俺らと同じ泥棒)」の方が物語に託した著者の思いが見えてくる。

  • koo

     1930年代のノワール作品の古典。殺人罪で終身刑となった主人公ボウイが仲間2人と脱獄し銀行強盗を重ねてゆく犯罪ストーリーが中盤から潜伏先で出会ったキーチーとの運命的な恋愛が深まると共に徐々に破滅に向け日常が壊れる様が淡々と描かれてゆくのがとてもいいですね。会話中心に描いてボウイ、キーチーがさながら好感の持てるカップルかのように思える描写と現実とのギャップが上手く新聞も効果的に使われていました。昔のポケミスと違って綺麗な訳で読めたのが新鮮で読んで損のない味わいのある作品でした。

  • ノベツ

    最初期のノワールモノの傑作。すでに完成形だよ。 積み重なる悪事、愛の逃避行、仲間と恋人の板挟み等々、最後までヒヤヒヤの連続。最後の最後に明かされる真実に脱帽。言う事無し。 長文感想↓ https://note.com/nobetsu/n/na318910fd65f?sub_rt=share_pb

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