エドモン・ロスタン

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シラノ・ド・ベルジュラック 光文社古典新訳文庫

エドモン・ロスタン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334751715
ISBN 10 : 4334751717
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,532p

内容詳細

ガスコンの青年隊シラノは詩人で軍人、豪快にして心優しい剣士だが、二枚目とは言えない大鼻の持ち主。秘かに想いを寄せる従妹ロクサーヌに恋した美男の同僚クリスチャンのために尽くすのだが…。1世紀を経た今も世界的に上演される、最も人気の高いフランスの傑作戯曲。

【著者紹介】
エドモン・ロスタン : 1868‐1918。詩人・劇作家。マルセイユに生まれる。29歳で書いたコクラン主演の『シラノ・ド・ベルジュラック』が大当たりし、翌年レジオン・ドヌール勲章叙勲。その後、『鷲の皇子』(サラ・ベルナール主演)で再び大成功を収め、わずか33歳でアカデミー・フランセーズに選出される。第一次世界大戦で従軍を志願したが健康上の理由でかなわず、地方の前線を視察後戻ったパリでスペイン風邪をこじらせ、死去

渡辺守章 : 1933年生まれ。京都造形芸術大学教授。東京大学名誉教授。演出家。フランス文学・表象文化論を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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エドモン・ロスタンの傑作戯曲。 「ロミオ...

投稿日:2021/03/21 (日)

エドモン・ロスタンの傑作戯曲。 「ロミオ」と並んで古典的名作。 遠藤周作さんのエッセイで紹介され、 夢中で読んだ。 映画「カサブランカ」とともに 男の生きざまを学んだ作品。 卑怯者を許さない男道を学ぶには最適の作品。 その後、文学座、ホセ・ファーラーの映画等で 私の究極と化す。

ハッチ さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬ さん

    ひとりの女性を胸中で恋い慕い続ける醜男の生涯。恋の言説によるオルガズム、雄弁術の腰折り、すり替えが導く恋と愛の悲劇的なすれ違いなど、声と言葉の機能性を精妙に活かした仕掛けを鮮明に立てた翻訳。脚韻からプロットに至るまで歯切れ良く律動する道化とプレシューのリズム感は重要なヒットポテンシャル。衒学的で懐古的なメロドラマを古典化たらしめるのは技巧が肝だ。ダイナミックでテンポのいい活気に満ちた躍動がユーモアとアイロニーの結節へ滑らかに昇華されている。悲劇と成功ファクターの本質を戦場に埋もれさせまいとする解説が充実。

  • yamatoshiuruhashi さん

    30年ぶりくらいの再読。最初に読んだのは少年向けに書き換えられた物を中学生時代に。次いで、大学4年の時に(岩波?)。その時は岡本喜八の「英霊たちの応援歌」に出演した本田博太郎扮する演劇青年が「これやこのガスコンの青年隊」と呟いており戦前の訳と同じものだったが、本書はどうやら21世紀に入っての新訳らしい。が、解説の素晴らしさ。大学時代に読んだものは映画の悲壮さと恋人役の竹下景子(好きでした)の綺麗さに押されて私の愛読書となり幾度か読み返したもののある年代からこの物語の「純」に押されて本棚の主の一人でした。

  • みっぴー さん

    芥川龍之介、ゴーゴリ、ピノキオ…『鼻』をテーマとした作品は、まずヒットするらしいです。シラノ・ド・ベルジュラックの舞台初日、観客が興奮のあまり午前二時を過ぎても帰らなかった、隣の劇場で演じていたサラ・ベルナールが化粧も落とさず駆けつけた、カーテンコールは四十回…という伝説を作り出した傑作戯曲です。主人公シラノは、男気溢れ、詩才に恵まれた騎士ですが、残念な大鼻を持っていた…コンプレックスを抱えたシラノは、自分の恋心を胸に秘めて、友人の恋が成就するようにと協力しますが…笑いあり涙ありで素晴らしい作品でした。

  • kana さん

    フランスにも寅さんがいた!!優れた剣客、詩人、音楽家でありながら、類い稀なる醜い鼻のせいで愛するロクサーヌへの想いを封じ込め、イケメンながら愛の言葉は大変残念なクリスチャンを手助けするシラノが愛おしい。出世を嫌って生涯貧しいまま、その心意気を貫き通すシラノの最期の場面で、胸が張り裂けそうな気持ちに。何の知識もなく口コミ評価高いなぁくらいで読み始め、込み入った戯曲形式に違和感を覚えつつも、悲劇的な場面でも遊び心を忘れない、愉快でドラマチックな展開とシラノの名言の数々に途中からは無我夢中で読み終えました。

  • みや さん

    読書会紹介本。実在の剣豪作家サヴィニヤン・ド・シラノ・ド・ベルジュラックが、恋に悩む友人の代わりに愛の言葉を紡ぐ韻文戯曲。文字で戯曲を楽しむのが苦手なので、あらすじは非常に面白いのに味わいきれなかったのは悔しい。友人のため影役に徹したシラノ、彼女の想い人はシラノだと知って身を引こうとするクリスチャン、相反する魅力に心惹かれた。どちらもかっこよくて選べない。恋の相手であるロクサーヌが、気まぐれで我儘で強引で良い女とは思えないのが残念だった。シラノが決闘しながら詩を作る場面が特に好き。映像や舞台で楽しみたい。

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