ウラジーミル・ナボコフ

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ナボコフ・コレクション ルージン・ディフェンス 密偵

ウラジーミル・ナボコフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105056087
ISBN 10 : 4105056085
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

至高のチェス小説、究極の視点人物。「不死鳥のように甦った偉大なロシア文学」と讃えられた長篇の、初のロシア語原典訳。

【著者紹介】
ウラジーミル・ナボコフ : 1899年、サンクト・ペテルブルグで貴族の家に生まれる。1919年、ロシア革命により家族で西欧に亡命。ケンブリッジ大学卒業後、ベルリン、パリと移り住み、主にロシア語で執筆活動を続ける。1940年、アメリカに移住。ハーバード、コーネル大学などで教育、研究に携わる傍ら、英語でも創作活動を本格的に始める。1955年に英語で発表された『ロリータ』が大センセーションを巻き起こし、教師の職を辞す。1962年、スイスのモントルーに居を定め、1977年、78歳で死去

杉本一直 : 1960年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科ロシア文学専攻博士課程満期退学。愛知淑徳大学交流文化学部教授

秋草俊一郎 : 1979年東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、日本大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    若いナボコフの書いた作品「ルージン・ディフェンス」チェスに目覚め、のめり込む、気のふれたような天才。見ためも冴えず、気配りのできないオトコ。チェスが分からずとも、鬼才ナボコフが若さのエネルギーと持ち前のシニカルさんとクールさで仕上げた作品は最高に楽しめる。しかし、何より読みがいがあるのは、英語版への自らの解説。いわゆる職業として解説をする者やフロイト主義を せせら笑う。痛快なり。「密偵」こういう密偵があるのかとびっくり。しかし、自ら手は出せないもどかしさよ。ここの解説でもフロイト的分析に対してチクリ。

  • buchipanda3

    初ナボコフ。最初の長篇はあるチェスの天才を描いた物語。幼い頃にチェスに誘い込まれた彼は人生が格子の世界と同化していく。孤高の天才の悲劇というとありきたりに思えるが、本作は著者の奏でる洗練かつ滑稽めいた文章によって悲しきチャーミングな小説となり惹き付けられた。人生はある意味、必敗。その負けへのディフェンスを画策するのも人生。それはむしろ肯定に思えた。併録作はミステリアスな中篇。幻想めいているが解説でその背景(革命後のベルリンへの移民の社会)を知り、ある種の怖さが加わってより現実さが色濃い作品の印象となった。

  • くみ

    天才チェス競技者ルージンの生涯。特徴的なのはこちらの想像の余地を挟ませないほど克明にプロセスを描いていること。特に幼少期のパートは長い。そしてチェスに魅了されその魔力の手に落ちてしまうまでを徹底的に書き切る。「密偵」はトラブルから暴行を受けたあと他人を観察、秘密暴露に喜びを見出す男性の話。「ルージンディフェンス」で、じっくり読みすぎると取り憑かれそうな感じを受け、「密偵」で確信。精神力を試されてるようで読むのがしんどかったです。

  • まぶぜたろう

    「密偵」のみ読了。中編だしすぐ読めるだろうと思ったら、なかなかの難物。誰が何をしているのか定かにはわからない記述、人称の混乱と固有名詞の多用、いろんな思惑がナボコフにはあるんだろうし、ナボコフかっけー、で済ませるのもどうかと思うのだが、「つれない夜が水銀のように輝いて滴る中をひとりで帰った日」なんて、かっけーとしか言いようがないと、再放送の能年玲奈は語るのだし、なぜか英語版の序文が巻末についているのだが、これがまた素晴らしく、ナボコフはやっぱ読み終えた側から再読したくなるね。

  • アヴォカド

    内気な少年ルージンがチェスを覚えて登り詰めていく前半がそりゃ面白く、特に叔母さんにチェスを教えてもらうシーンが素晴らしい。ナボコフのフェティシズムさえ感じ取れるようだ。それだけに後半がヒシヒシと迫ってくる。チェスの様式に則っているのだろう詰め方が、情け容赦なくも見事。装幀ステキ。

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