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ルバイヤ-ト

ウマル・ハイヤーム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003278314
ISBN 10 : 4003278313
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1979
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中

    この世のはかなさを徹底的に歌った11世紀のペルシアの詩人。厭世主義的な内容なのだが、自己憐憫はゼロで飄々としたユーモアが漂う。自然科学にも秀でていたようで、淡々とした詩の内容は科学者としての客観的な視点も生かされているのだと思う。酒が好きだったようで、その点は東洋の李白との共通点を感じた。ほろ酔い気分で読むと格別の味わいになると思う。

  • へくとぱすかる

    中世ペルシアの大伴家持、いや李白か。イスラム世界にあって、これだけ酒を誉める詩を作ったのは驚異。人生峠を越した人が「そうだ、お前さんの言う通り!」と共感するための詩。若いのに老成のふりをするための詩ではない。頻繁に人を土に例えるのは、アダムが土から作られたという旧約聖書の観念によるものだと想像。本来の、数学・天文学者としての作者の功績も知りたい。原語訳は価値あり。

  • NAO

    11世紀の乱世のペルシャに生まれ、波乱にとんだ生涯を送ったオマル・ハイヤーム。当時の文化の発展の渦の中で、オマル・ハイヤームは科学に目覚め、哲学に目覚めて文化の発展を享受し、何編もの詩を書いた。世の流転のさま、自分の自由にはならぬ生と死。そして、その生の時間はあまりにも短い。『ルバイヤート』の詩句はしばらく、無常観にあふれている。この深い愁いを慰めるものは、結局は酒であり、この世の美しいものである。歓楽など一時的なものであることを重々知っていながら、でも、その虚しさを慰めるのも一時的な享楽。

  • syaori

    11世紀ペルシアの詩人オマル・ハイヤームの四行詩集。ペルシア文学では現世や栄華の儚さを謳う場面を多く見ますが、本書でも詩人は現世の虚しさを嘆息します。しかしそれが、神の救いや”善行を後の世に残す”ほうに向かないのが本書の特徴で、詩人はだから「この一瞬を」楽しめと謳う。同時にそれは己が死んだ後も続いてゆく世界の中の存在の儚さを観ずる詩人の心を慰めはせず、それでもなお「ハイヤームよ」「よろこべ、ない筈のものがあると思って」と己を鼓舞する矛盾を抱えた詩人の心、一瞬と永遠との間に揺れる言葉たちに魅了されました。

  • ももたろう

    この世の不条理をこれほど高らかに詠った作品は見たことがない。この世には意味もなく希望もないということを高らかに詠っているのに、生命が輝き躍動しているという矛盾した世界観が生まれている。これが何とも言えず魅力的だ。絶望や無意味を詠っているのに、読む側はどんどん元気になっていくこの感じは、シオランに似ている。心が固くなっている時に読むと、スーッと柔らかくしてくれるだろう。この本は、辛いことから目を背けるような本ではない。この世の摂理を受け入れた上で詠いあげているからこそ、不思議で魅力的な世界観が感じられる。

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