ウォルター・デ・ラ・メア

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トランペット 白水uブックス

ウォルター・デ・ラ・メア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560072486
ISBN 10 : 4560072485
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

天使像が持つ木製のトランペットを吹き鳴らしたら、いったい何が起こるのか。深夜の教会に忍び込んだ二人の少年の冒険を描く「トランペット」。ある暑い日、ロンドンの喫茶店で出会った男が語り続ける同居女性の失踪話に薄気味悪さがにじむ「失踪」。三百五十年の歳月を生きてきた老女の誕生日にお屋敷に招かれた少女の話「アリスの代母さま」ほか全7篇、繊細な描写に仄かな毒と戦慄がひそむデ・ラ・メア傑作選。

【著者紹介】
ウォルター・デ・ラ・メア : イギリスの小説家・詩人・児童文学作家。1873年、ケント州チャールトンで17世紀にフランスから移住したユグノー教徒の家系に生まれる。セント・ポール大聖堂の聖歌隊学校で学内誌に詩や短篇を発表。同校を中退後はアメリカの石油会社のロンドン支社で働きながら創作に励んだ。第一詩集『幼年の歌』(1902)、長篇小説『ヘンリー・ブロッケン』(1904)で注目を集め、1908年、職を辞して作家生活に入る。長篇『侏儒の回想録』(1921。ジェイムズ・テイト・ブラック文学賞受賞)など多くの著作があり、子供の想像力や幻想の世界を繊細に描いた作品で独自の文学的地位を築いた。児童文学の分野では『子供のための物語集』(1947)でカーネギー賞を受賞。1956年死去

和爾桃子 : 慶應義塾大学中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 星落秋風五丈原

    「失踪」たまたまカフェで目が合ったのが運の尽き。振りかかった運命を延々きかされるうちだんだんイライラしてくるのがわかる。「トランペット」聖書の天使登場エピソードがずらずら出てくる。「ミス・ミラー」彼女は幻?「アリスの教母さま」代替わりしたら古き者はいなくなるのかな。

  • ぱせり

    収録されているのは七つの物語に幽霊や精霊たちが闊歩するような話はなかった。それなのに不思議な物語を読んだと感じる。幽霊より生きた人間が不気味なのは、ないものを人は想像でつくりだしてしまうから。あるものを想像でゆがめてしまうから。不思議なものなどないはずなのに何かあるような気配。何かが聞き耳をたてているよう。

  • おだまん

    デ・ラ・メア初読みです。 表題とゴーリーの挿絵に惹かれて。 ウィットに富んだ大人の文学。英語で読めたらそういうところをもっと感じられるのかも。 確かにゴーリーの絵が合う作風。

  • timeturner

    何が面白いのかよくわからない話もあったけど、じっとりべったりおぞましい「失踪」、つらくて胸がずきずきする表題作、何度読んでもぞっとしながら笑っちゃう「アリスの教母さま」、ロマンチックだけど甘すぎず、ドライだけどシニカルではない「姫君」が印象に残った。

  • ふゆきち

    傑作選の二冊目。こちらの方がよりはっきりした分かりやすい話が多い気がしました。『トランペット』と『アリスの代母さま』が好み。

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