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アエネーイス上

ウェルギリウス著

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003211519
ISBN 10 : 4003211510
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1976
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

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  • 南北

    トロイア戦争の落ち武者であるアエネーアースが7年間も海上に放浪した末にようやく約束の地であるイタリアまでたどり着くまでを描いた叙事詩である。苦難の旅になった理由はアエネーアースには母親である女神ウェヌス(ビーナス)がついているものの、主神ユーピテルの妻ユーノーからは様々な妨害を受けているためだ。古代ローマ人たちは自分たちがアエネーアースとその一行の子孫だと思っていたことを踏まえた内容は興味深く読めた。また七五調の訳文も音読すると途端に理解しやすくなった。やはり詩は音読するものだと実感した。

  • syaori

    トロイア戦争終結から7年。ティベルの岸辺を目指し海を漂うアエネーアースが、ユーノーの妨害でアフリカに漂着するところから始まります。アエネーアースの後ろには何とたくさんの死と呪いと悲しみが連なっていることか。神々の不興によって絶頂から引き落とされるトロイアと老プリアモスのあわれな最期、妻や父との別れ、彼の母ウェヌスの策により恋に狂ったディードーの悲しい呪い、そんなものを背に負って彼を前に進ませるのは、新トロイアを建国せよとのご神託。アエネーアースは使命を全うできるのか。約束の地ラティウムに到着して次巻へ。

  • はる

    トロイ戦争から七年。落武者アエネーイスの旅路にはイタリア南部海域の荒々しさ、フェニキア人カルタゴ女王との愛憎物語、果はダンテに繋がるナポリベスビオス火山の下にある冥界譚と盛沢山。上巻では遂にローマ建国の地に到達するも、原住諸部族の叛乱を前にする。全編が七五調の語り物の調子で訳出され、聴くに快いリズムがある。得てして倒置や挿入があり、前後の繋がりや区切りが曖昧になるが、それはそれで再読すると面白い。平文に組み立て直し読むと意味は繋がり筋も見えるが、力がなくなる。語りに呑まれ読むと活き活きとする。

  • てれまこし

    古代世界の英雄は、バイロンの英雄のように運命に抗うことをもってではなく、神への敬虔さを失わず与えられた宿命を粛々と受け入れることによってである。だからとてストア的な受動的な態度ではない。泣き言を言わず、神の玩具という死すべき分際を受け入れ、その与えられた役割を全身全霊で果たす。古代人にはバイロン的な英雄はむしろ弱虫である。仇討を除けば、正義とは強い=正しい神への服従という意味以上のものではない。これを立派にやり遂げると永遠の名声を得て、死後に神の列に名を連ねる。近代の主体性とは大分違う主体性なのである。

  • ホームズ

    前半は特に物語としては退屈。読みにくくあまり面白味もないかな〜。ようやく最終章にきてイタリア上陸と戦いとなり面白くなってきた。ちょっと読むのに疲れたな〜。

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