『ウィーンはいつもウィーン』
シュトラウス、ランナー、シュランメルのワルツとポルカ集
古き良き時代を味わいたければ、やはりワルツとポルカでしょうか。19世紀前半から世紀末までのウィーン。当時のダンス・ホールやカフェにはワルツやポルカが満ち溢れていました。その中心的なレパートリーはランナーやヨハン・シュトラウスの作品でしたが、本当のところ、最も人気があったのはホイリゲで演奏される気楽なアンサンブル「シュランメル」だったのではないでしょうか。
シュランメルとはヨハンとヨゼフ・シュランメル兄弟の名に由来し、その歴史は1878年にヴァイオリンがギター伴奏で演奏することから始まり、後に小編成のアンサンブルで奏される民謡やドイツ大衆歌一般を指すようになったものです。
これらの音楽の醸し出す独特の雰囲気を、トーマス・クリスティアン・アンサンブルの素晴らしい演奏でお楽しみください。トーマス・クリスティアン・アンサンブルは、以前リリースされたマーラー「第4交響曲(エルヴィン・シュタインによる室内合奏版)」やブルックナーでなんともしなやかな演奏を披露したアンサンブル。今回の演奏ではその特性が一層強調されています。(ユニバーサルIMS)
・Johann Schrammel: Wien bleibt Wien. Marsch
・Joseph Lanner: Die Romantiker. Walzer op.167
・Joseph Lanner: Cerrito-Polka op.189
・Joseph Lanner: Abendsterne. Walzer op.180
・Johann Strauss: Sperl-Polka op.133
・Johann Strauss: Chineser-Galopp op.20
・Johann Strauss: Kettenbrücke-Walzer op.4
・Johann Strauss U: Annen-Polka op.117
・Johann Strauss: Wiener- Gemüths-Walzer op.116
・Johann Strauss U and Josef Strauss: Pizzicato-Polka o.op.
・Josef Lanner: Die Werber. Walzer op.103
・Eduard Strauss: Unter der Enns op.12
トーマス・クリスティアン・アンサンブル
録音:2007年1月