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ステータス・ゲームの心理学 なぜ人は他者より優位に立ちたいのか

ウィル・ストー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562071944
ISBN 10 : 456207194X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自分の地位をめぐる不安に人間は常につきまとわれ、それが行動を規定している。心理学・人類学・社会学・経済学・歴史学の研究をもとに人生の隠された構造を読み解き、サヴァイブするための啓蒙の書。

目次 : ベン・ガンの人生とその後/ まわりとうまくやりつつ、人より成功する/ シンボルにあふれた想像世界/ ルールにあふれた想像世界/ 三つのゲーム/ 名声ゲーム/ 支配ゲーム/ 男性、誇大妄想、屈辱―ゲームオーバーの三大要素/ ルール変更はプレーヤーを変える/ ステータスのスロットマシン〔ほか〕

【著者紹介】
ウィル・ストー : ジャーナリスト、作家。ガーディアン、サンデー・タイムズ、ザ・ニューヨーカー、ニューヨーク・タイムズなどに寄稿。著書にサンデー・タイムズのベストセラーリスト入りした『ストーリーテリングの科学(The Science of Storytelling)』(未邦訳、2019年)などがある。ナショナル・プレス・クラブ・アワード受賞

風早さとみ : 明治学院大学大学院文学研究科修了。大学の非常勤講師等を経て、書籍翻訳に携わるようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • りょうみや

    人間の行動原理はステータスゲームで大方説明できることを非常に多くの例を用いて表している。今の言い方だとマウント取り。意識的にも無意識的も人から認められたいし屈辱は何よりも避けたいもの。道徳というものもグループ間の縄張り争いの一種。著者は専門家でなく作家でありそれゆえ科学的に深くはないが構成がうまくわかりやすい。ゲームの勝利を追い求めて生きるのは終わりがない泥沼になる。人生の目的はゲームに勝つことでなくプレーすることというのはよいまとめ。

  • くらすけ

    人の社会生活(政治的な権力闘争に明け暮れる人やグループ内で目立ちたい、影響力を持ちたい人たちの世界観、コミュニケーション)はステータスとステータスを示すシンボルを求めるゲーム であるという比喩が本書の骨子です。このフレームワークを通じて、政治や社会について向き合うと議論以前に相手のアイデンティティを尊重しやすくなると思います。いわゆるマウンティングをしがちな人や有名になりたい願望を持つ人、特定の思想や考え方に肩入れしてしまってる人(つまり、ほとんど全ての人)に薦めたい本です。

  • 人生ゴルディアス

    「なぜ」というのは人間が社会的動物として進化してきたので、他者との関係性に非常に敏感な生物になっている(し、そこを基点にした感情的爆発の凄さも生物界随一)という話ですぐにまとまっていて、残りは延々とこのステータスゲームによる悲喜こもごもを描く感じ。カルトの人たちが典型的だが、同族からの承認があまりに甘美すぎて、たちまちのうちにステータスゲームにのめりこみ、いびつな価値観を信望するようになる。ポリコレ勢やツイフェミのダブスタ、妄想的被害者意識なども、このゲームの理論で説明していくが、ちょっと万能すぎる気も…

  • ねころびん

    本書を通じて、人間社会は「ステータスゲーム」に支配されていると感じた。殺人の多くが若年男性によるものであることや、女性の攻撃性が関係性に向かう点も、すべて社会的地位の奪い合いと関係している。歴史上の大虐殺も同じ構造に見える。勝つことばかりを追い求める現代は、生きづらさや嘘の蔓延を生んでいる。自分もその中で、やる気を装い働く現実にいる。人生は勝負ではなく、ただプレーすることに意味があると知り、少し気が楽になった。 で、久しぶりにハードカバーの本を読んだが、夜勤中だけということもあり、3週間かかった。

  • 素人

    ステータス・ゲームの様式には成功・美徳・支配の3つの様式があり、このうち成功ゲームが人類の物質的な豊かさに最も貢献してきた。ゲームはゲームに過ぎないが、人間として生きる以上そこから降りることはできない。勝者のいないゲームをプレーし続けるのが人生という身も蓋もない結論だが、読んだ後の印象は不思議と明るい。

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