ウィリアム・ホープ・ホジソン

人物・団体ページへ

夜の声 創元推理文庫

ウィリアム・ホープ・ホジソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488536015
ISBN 10 : 4488536018
フォーマット
出版社
発行年月
1985年08月
日本
追加情報
:
15cm,253p

内容詳細

本書には、闇の海から聞こえる奇妙な声が、キノコに覆われたとある島の怪異を語る傑作「夜の声」をはじめ、死の海サルガッソーや海に浮かぶ石の船、さらにはカビに呑みこまれた廃船などにまつわる海洋奇譚全七編に、“カーナッキ”シリーズの先駆「水槽の恐怖」を併録した。

【著者紹介】
ウィリアム・ホープ・ホジスン : 1877年英国エセックス州生まれ。13歳で外洋航行船に給仕として乗り込み、海での生活を始める。のちにこの体験が創作に生かされたと言われる。22歳で海の生活にピリオドを打ち、1904年に最初の作品“The Goddess of Death”を雑誌に発表。その後次々と作品を発表するが、1914年に勃発した第一次世界大戦に義勇兵として志願し、1918年に戦死する

井辻朱美 : 東京に生まれる。東大理学部を経て、1980年東大人文系大学院比較文学修了。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • かりさ さん

    自身も船乗りであった経験から生まれた海洋怪奇譚、海の底知れぬ恐怖や孤独が物語の怪奇と漂う切なさから伺えます。夜の霧にまぎれて聞こえる幻想的な物語、正体の見えぬ魔物への恐怖、廃船の怪物の謎、おぞましいカビの恐怖…秀逸な短篇集。

  • あたびー さん

    #日本怪奇幻想読者クラブ 怪作映画「マタンゴ」の原案となった表題作始め、ホジスンの海洋怪奇譚を集めた短編集。殆どが船上や謎の難破船、謎の島で恐怖の体験をするという冒険活劇調であるが、「夜の声」では恐怖は謎の人物によって語られ、それも荒々しい攻撃による恐怖ではないので、独特の物悲しく静謐な雰囲気を持っている。この訳者は老人の語りに「わしは~~じゃ」と言う文法を使うので、その雰囲気が著しく損なわれる。私は植草昌実氏訳の方を推したい。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    読友さんの感想から興味を持って読みました。京極夏彦氏の「魍魎の匣」では海は気持ち悪い生き物がうようよしている場所、「狂骨の夢」では生命誕生の場ではなく、冥界に近い場所という位置づけが為されていることが実感できるような「海」の内包する底無しの得体の知れなさを描いた恐怖譚。海の湿り気によって異形と化した茸、黴、石。人をも呑み込み、殺す獰猛な海蛇や蛸、鼠。確かに水垢とかぬるぬるしたものは不潔で独りでに動きそうなイメージがありますよね・・・・。「水槽の恐怖」は馬鹿ミスっぽいのに最後の言葉に大きく、頷きました。

  • Shun さん

    異界小説の先駆的作家としてラヴクラフトにも影響を与えたという英国作家。少年時代の船乗り経験が創作の原点で、広大な海原には人智の及ばぬ現象があるのだと彼の海洋怪異小説を読んだ当時の人達は思ったに違いない。陸地から遠い海洋を漂う船には、海は暗くて静かな姿を見せてくれる。しかしどこからともなく人ならざる奇妙な声が聴こえてくることの恐怖といったら、見えないだけに一層怖ろしい体験となる。表題作「夜の声」を始め、「石の船」や「カビの船」などタイトルからしてそそられます。また表紙絵の美しさと荒廃した雰囲気が良いものだ。

  • いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】 さん

    **海洋ホラー**クトゥルー神話の原作者であるH・P・ラヴクラフトが多大な影響を受けたとされる鬼才ホジスン。彼は、異界への憧憬と恐怖を大海原に見出した。著者自身が、8年間の海上生活を送り書き上げた、珠玉の海洋ホラー7編を収録(紹介文・他より)――さすがとしか言いようがない!現在の海洋ホラーの原型とも呼ぶべき構想が随所に窺える。作家のみなさん、相当本作の影響を受けたな(ニヤリ)。そして、表題作『夜の声』がとにかく秀逸!その恐怖の語り方がナチュラルに怖い!ラヴクラフトが影響を受けるのも当然と思える傑作ホラー!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品