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話し足りなかった日

イ・ラン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784898155462
ISBN 10 : 4898155464
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私たちの話には意味がある。
忘れないために、ゆっくり話しましょう。

シンガーソングライター、小説家、
コミック作家、映像作家、そしてエッセイスト。
韓日のカルチャーシーンで煌めく多才なアーティスト、イ・ラン。
大好評『悲しくてかっこいい人』に次ぐ、待望の新作エッセイ集!

お金、労働、フェミニズム、コロナ禍……。
韓国大衆音楽大賞授賞式でトロフィーを売った話から、
創作の舞台裏、金銭事情、#MeToo運動、友との別れ、荒波の日々。
「芸術製造業者」と自称し、「ほんとうにそうすべきだろうか?」と問う。
あらゆる境界線を消して、ひたすら話し、ひたすら歌い、
記憶していくイ・ランの物語。

- - -

社会の基準が変わっていくのを見守り、勉強して食らいつき、
変わろうと努力しながら私がいちばん悩んでいることは
「これから私にどんな話ができるだろうか?」だ。(本文より)

- - -

イ・ランの問いが、痛みが、心に迫る。
ありのままの話が強く、悲しく、この時代を照らし出す。


[推薦コメント]
ポストイット、花束、既読のメール、未読の本、請求書、たまらない写真。
デスクを痛み散らかしながら、私たちは少しだけ、昨日よりもよい風に、歌う。
―― 折坂悠太(歌手)

働いて稼ぎ、身銭を切って約束を果たす。
化粧の前に手を止め、見えない傷に触れてみる。
火を熾すように日々を書き残す人がいて、
その灯りに応えるように我らもページをめくる。
―― 岡田育(文筆家)


[目次より]
第一部 芸術製造業者
第二部 自分をネタにしてストーリーを作る
第三部 ただの存在なだけです
第四部 今日も話せてよかった
第五部 私はどうして知らないの

【著者紹介】
イ・ラン : 李瀧。1986年韓国ソウル生まれ。ミュージシャン、エッセイスト、作家、イラストレーター、映画作家。16歳で高校中退、家出、独立後、イラストレーター、漫画家として仕事を始める。その後、韓国芸術総合学校で映画の演出を専攻。日記代わりに録りためた自作曲が話題となり、歌手デビュー。セカンドアルバム『神様ごっこ』で、2017年に韓国大衆音楽賞最優秀フォーク楽曲賞を受賞

オ・ヨンア : 呉永雅。翻訳家。在日コリアン三世。慶應義塾大学卒業。梨花女子大学校通訳翻訳大学院博士課程修了。同大学院講師、韓国文学翻訳院翻訳アカデミー教授。第7回韓国文学翻訳新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【映像作家で小説家でエッセイストで先生でジュンイチ(愛する猫)のママで漫画家でミュージシャンのアイデンティティを、すべて維持していくのは簡単じゃない】韓日のカルチャーシーンで煌めくマルチ・アーティストによる、エッセイと著者自身(で合ってるよね🙄)の味わいあるイラスト付き。本書は、各種出版媒体で書きまくった記事等に加筆し、書き下ろしの文章を加え一冊の本にしたものを翻訳。<まわりからすごく褒められたり批判されたりする「いくつもの仕事を同時にする理由」については、いつも同じように答える。生活するため>だと。⇒

  • ズー

    面白かったけど、前に読んだエッセイ本からさらにちょっと病んできている。心配。でも私も結構似たような気持ちになるから分かる。考えすぎてしまう。なぜなぜ?が止まらないランさんは、面白いものを作り出せるけれど、その奥の奥まで知ってしまって絶望したりしてしまうのかも。それでもなんとか踏ん張って。トロフィーの件は実にランさんらしいパフォーマンス。それにしてもこんな活躍しているアーティストがそんなに薄給なのかと驚愕。楽しいことも考えられなくなるよね🥲終盤金融業界に踏み入れるのがこれまた意外ですごい。

  • かもめ通信

    これほど濃厚なあれこれを読めば、読んでいるこちらの方もダメージを受けそうなものなのに、圧倒されるだけでなく、なんだか開き直って生きる元気までもらえる気がしてきてしまう不思議。

  • Y

    終始明け透けに具体的な数字を交えながらお金の話をするので、それがとても面白かった。それだけにコロナ禍で音楽業界が受けた大きな打撃がいかに深刻なのか理解が深まった。筆者は本書で人間関係や仕事のことを普段から会っている友達を相手にしているみたいな語り口で話す。読者の多くがそうであるように筆者の日常には受け入れがたい悲しい出来事も起こるけれど、亡き友人に対する気持ちを綴った文章で、ずっとその人のことを覚えていることでその友人と一緒に生きている、という考え方に救われた。読後私に一人の良き友が生まれたと思った。

  • さく

    やりたい事で生きていく難しいさ。韓国の日常、貧富の差、現実。日本にもある現実。会社員も必死に生きる。生きることは、いつからこんなにも、簡単ではなくなったのだろう。もがき、頑張っている赤裸々な日常をたくさん読んだ。毎日、毎日、たくさん、たくさん、葛藤する。

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